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働く事は大事!

佐藤浩明

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長期間失業している男性は早く老化する――こんな研究結果が英インペリアル・カレッジ・ロンドンの研究グループによって報告された。老化は「テロメア」と呼ばれる遺伝子の先端部の長さでわかるという。テロメアの短縮は以前から老化の指標になると考えられている。

 同氏は、「テロメアの短縮と、心疾患や2型糖尿病など、加齢による疾患のリスクの高さには関連がみられる。長期間の失業が引き金になって、細胞DNAは永続的に変化し得る」と述べている。同氏はまた、「別の研究からは、働き過ぎも同様に有害の可能性がある。複数の仕事を抱えることもテロメアの短縮に関連することがわかっている」と指摘する。

 同氏らは、フィンランドの男女5,600人強を対象に、被験者が31歳となった年に採取されたDNA検体のテロメアの長さを調べた。その結果、過去3年間のうち2年以上失業していた男性では、就労していた男性に比べ、テロメアの短縮が2倍以上多くみられた。テロメア短縮の原因となり得る、喫煙、運動レベル、体重、疾患、教育、婚姻状態など他の因子の影響を考慮しても、失業そのものによる健康への悪影響が認められたという。この影響は女性にはみられなかった。

 別の専門家によると、ストレスが長期間続くとホルモンが変化し、それがテロメアを短くする原因になると考えられるという。同氏は、「ストレスを緩和するには精神科医の診察を受けるのが有用だが、前向きな姿勢でいることも重要。落ち込んで悲観的でいるよりも、あきらめずに前向きでいるほうが、仕事がみつかる可能性が高いという信念をもつ必要がある」と助言している。

 なお、今回の研究では失業と老化の早さの間に関連が認められたが、因果関係は明らかにされていない。

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専門家

佐藤浩明(内科医)

さとうクリニック内科・消化器科

患者さんに寄り添う医療体制で、「経鼻内視鏡検査」に取り組み、内科・消化器疾患の徹底した検査と治療を行います。信条の「人と、地域と向き合う医療」という姿勢を守り、より高い専門性をもって地域に貢献します。

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