暑い時の水分補給には何が良いのか?
二カ国語を話すことが認知症の発症を遅らせる可能性を、新たな研究が示唆した。バイリンガルの人は1カ国語しか話せない人に比べ、アルツハイマー病を含めた3種類の認知症の徴候が現れるのが4年以上も遅いことが判明したという。
「バイリンガルであることが、脳を鍛え、認知的予備力を高めることにより認知症の発症を遅らせている可能性がある」と研究者が述べている。同氏は、2カ国語を話すことによる効果は被験者の教育レベルとは無関係だったが、認知的予備力の新たな側面である可能性が十分にあると述べ、「バイリンガルの利点が教育の差によるものでないことは、就学経験がなく読み書きのできない人でも同じ結果が認められたことからも裏付けられる」と付け加えている。バイリンガルの人ではアルツハイマー病の発症が遅いことを示した研究はこれまでに複数あり、「脳が損傷を受けても脳機能を維持できる知的能力リストの1つに、新たに追加できるものである」と、同氏は述べている。
今回の研究では2カ国語を話すことと認知能力との関連が認められたが、因果関係は証明されていない。