暑い時の水分補給には何が良いのか?
米国消化器学会は糖の摂取量は、現在の定説とは異なり、脂肪肝の危険とは直接的に関連しないことを示す新たな研究結果が得られたことを紹介した。
健康であるものの内臓脂肪量の多い、男性の過体重者における今回の研究では、2種の糖(ブドウ糖および果糖)の多量摂取について、2種類の条件(体重維持条件および体重増加条件)の下における比較を行った。
その結果、体重維持条件下では、いずれの糖の多量摂取群においても、肝臓の著明な変化は生じなかった。しかし、体重増加条件下では、双方の糖の多量摂取群において、脂肪肝を示唆する所見や、肝機能値および中性脂肪値の上昇を観察した。これらの所見は、肝臓に対する果糖とブドウ糖の摂取の影響は近似していること、ならびに、肝疾患の進行に寄与する因子はカロリー摂取量であることを示している。
こうした研究結果が得られたことから、患者に対する最も適切なアドバイスは、糖の摂取量の制限ではなく、食事療法と運動を取り入れた健康的なライフスタイルを維持することであると言える。