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毎日歩いている高齢女性は、乳がんの発症リスクが低いことが新たな研究により報告されました。また、活発に運動をしている女性では、さらに大きな効果が得られるという。
閉経後女性を対象とした研究から、1時間に約5kmという中等度の速度で1日 1時間歩く人は、座業中心の生活をしている人に比べ、乳がんリスクが14%低いことがわかった。また、速歩(1時間に約4.5マイル[約7.2km]、軽いジョギングに相当)、中等度のサイクリング、一往復泳ぐラップスイミングなどの激しい運動を1日1時間以上している女性は、リスクが25%低かった。研究を実施した米国がん協会(ACS)のAlpa Patel氏は、「運動が得意でない女性にも歓迎すべきニュースだ」と述べている。乳がんは女性で第1位のがんで、米国では約8人に1人の女性が生涯に乳がんを発症する。
別の研究者は、マラソンを走るわけではなく、1日1時間の中等度の運動なら「どの女性にもできること」と述べ、座りがちな女性に対しては「ソファーから降りて歩きまわるだけでも効果がある」と助言している。
運動によって乳がんリスクが低減する機序については、運動をしている高齢女性のエストロゲン値が低いことに関連する部分が大きいと考えられており、運動以外で乳がんリスクを低下させるには、正常な体重を維持し、飲酒する場合は1日1杯までに抑える必要があると付け加えている。