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しっかり、朝食で糖尿病予防!

佐藤浩明

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蛋白質や脂肪を含む健康的な朝食は、2型糖尿病患者の空腹感や血糖値の管理に有効であることが明らかになりました。
 今回の検討では多め群の朝食では糖尿病患者の1日エネルギー摂取量の3分の1にあたる量を、少なめ群の朝食では同12.5%にあたる量を摂取させた。多め群の朝食には蛋白質と脂肪も多く含めた。
 13週間後、毎日多めの朝食を摂取した群では、血糖値および血圧値の有意な低下が確認された。多め群の血糖低下は少なめ群の3倍、血圧低下は同4倍に達していた。多め群の患者の3分の1では糖尿病薬の減量も認められたが、少なめ群の17%では逆に薬剤を増量する必要があった。多め群では1日の後半に感じる空腹感が少ない傾向も認められた。

 同研究者はこの結果について、「研究が進むにつれ、朝食少なめ群では空腹感を示すスコアが上昇し、朝食多め群では満腹感を示すスコアが上昇することが観察された。加えて、多め群では食に対する衝動が減り、食物に対する先入観も少なくなっていたが、少なめ群では食物に対する先入観が増大、食への衝動もより強くなっていた」と説明している。空腹感が変化した理由としては、多め群の朝食に含まれる蛋白質が“饑餓ホルモン”として知られるグレリンを抑制した可能性が考えられたと述べている。

 以前より朝食摂取の重要性は言われていますが...朝食を取らないよりもしっかりと取る方が糖尿病に好影響を及ぼすというのは何か不思議な感じはしますが、糖尿病では一時に多くのカロリーを取ることが良くないのである意味当然の結果かも?知れませんね。

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佐藤浩明
専門家

佐藤浩明(内科医)

さとうクリニック内科・消化器科

患者さんに寄り添う医療体制で、「経鼻内視鏡検査」に取り組み、内科・消化器疾患の徹底した検査と治療を行います。信条の「人と、地域と向き合う医療」という姿勢を守り、より高い専門性をもって地域に貢献します。

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