暑い時の水分補給には何が良いのか?
加齢による除脂肪体重の減少や体脂肪の増加はインスリン抵抗性を増大させ糖尿病のリスクを高めるとされる。そこで、体組成の変化と糖尿病発症リスクの関連を縦断的に調べたところ、「体脂肪量の増加」が糖尿病の発症リスクを有意に高めることが示され、欧州糖尿病学会で発表されました。
糖尿病発症群は発症しなかった人に比べて体脂肪量が多く(23.5% 対 21.6%)、除脂肪体重(76.6% 対 78.5%)と筋肉量(72.5% 対 74.2%)が少なかった。体重とBMI(体格指数)の変化量については、2群間で明らかな差はなかった。
「体脂肪量の変化」について、性別、年齢、BMI、ウエスト周囲径、空腹時血糖で再検討し糖尿病発症の危険度求めたところ、体脂肪量の変化なしを「1」とした場合、体脂肪が10%以上増加した場合の1.31倍と有意に上昇し、体脂肪が減少した場合の0.64倍と有意に減少した。
研究者は「糖尿病の発症リスクは肥満の有無に関わらず、体脂肪量の増加で有意に高まることが示された。糖尿病の予防の観点からは、特に体脂肪量の変化に注意することが必要だ」と結論づけた。
日本人は欧米人に比べてさほどの肥満がなくても、糖尿病を発症しやすいと言われていますが、体重の増加に気を付ける事も重要ですが、体重の増加がなくても中年以降の腹囲の増加、つまりは体脂肪の増加にも注意が必要な様ですね...