暑い時の水分補給には何が良いのか?
大腸がんスクリーニングで一定の有効性が示されている内視鏡検査と便潜血検査ですが,今回内視鏡検査による大腸がん発生・死亡への有効性を追跡した研究結果と,便潜血検査の年次または隔年実施による大腸がん死亡・全死亡への影響を検討した試験の結果が米国から報告されました。
大腸内視鏡検査陰性で大腸ガン発生のリスクは40~56%の有意な低下が示され、大腸がんによる死亡についての同様の検討で大腸内視鏡検査で大腸がん死亡リスクは41~68%の有意な低下が確認されました。
一方、便潜血実施群の大腸がん死亡リスクを求めた結果,年次実施群,隔年実施群ともそれぞれ32%,22%の有意なリスク低下が認められ,全死亡リスクについては対照群の間に有意差は示されなかった。
年齢・性による解析では,隔年実施群の男性においてのみ,女性に比べ便潜血実施による大腸がん死亡リスク低下の有意な傾向が確認された。
最近、食生活の欧米化とともに40-50代女性の大腸ガンは増加してきております。流石に最初から大腸内視鏡検査をお受けになることには抵抗があるかと思いますが、まずは便潜血検査をなされてみては如何でしょうか?