Mybestpro Members

高橋綾プロは九州朝日放送が厳正なる審査をした登録専門家です

地震後、誰が確認し、誰が再開を決める?

高橋綾

高橋綾

テーマ:職場の安全(安全衛生)

地震発生後の機械設備の安全確認についての記事を読み、私が気になったことがあります。








熊本労働局が地震発生後、クレーンを使用する事業場を緊急確認したところ、
複数の設備でクレーンと走行レールとのズレや浮き上がりなどの異常が
確認されたというものです。

実際に、地震によって天井走行クレーンが落下し、作業中の労働者が亡くなる災害も発生しています。

この記事を読んで、私が気になったのは「地震後に設備を点検すること」だけ
ではありません。


「その後、誰の判断で作業を再開するのか?」


「その後、誰の判断で作業を再開するのか?」ということです。
地震がおさまり、建物を見渡しても大きな被害はなさそう。
そうすると、「大丈夫そうだから、いつも通り作業を始めよう」
となってしまうことはないでしょうか。



しかし、強い揺れによって、外から見ただけでは分からない機械や設備の
ズレ、破損などが生じている可能性があります。


今回の注意喚起でも、天井走行クレーンだけではなく、
事業場内で使用する機械や器具について、使用前に本体や電気ケーブルなどに
破損がないか確認したうえで使用を再開するよう求めています。


自社ではどう対応する?



では、自社では地震が起きたとき、

  • どの設備を確認するのか
  • 誰が確認するのか
  • 異常があったら誰に報告するのか
  • 誰が使用再開を判断するのか


決まっているでしょうか。


平時から決めておく


地震が発生してから、

「これ、動かしていいのかな?」
「誰に聞けばいい?」
「とりあえず動かしてみよう」
となってしまうのは避けたいところです。


地震がおさまったからといって、すぐに通常運転に戻すのではなく、
まず設備の安全を確認する。
そして、誰が確認し、誰が使用再開を判断するのかを平時から決めておく。


今回の記事を、自社の地震発生後の対応を確認するきっかけに
してみてはいかがでしょうか。



【参考】
労働新聞社「安全スタッフ ニュース」
「天井走行クレーン 地震後の異常確認を 落下災害受け注意呼びかけ 熊本労働局」
2026年8月7日掲載

リンクをコピーしました

Mybestpro Members

高橋綾
専門家

高橋綾(特定社会保険労務士)

社会保険労務士事務所MPT Scorta office たかはし

中小企業の安全衛生への取り組みを支援。「職場の安全パトロール」や厚労省の「安全衛生優良企業公表制度」の認定取得支援、安全衛生・ハラスメント対策のセミナーなど、企業の状況にあわせて伴走します。

高橋綾プロは九州朝日放送が厳正なる審査をした登録専門家です

関連するコラム

プロのおすすめするコラム

コラムテーマ

コラム一覧に戻る

プロのインタビューを読む

働く社員と家族の当たり前を守る安全衛生のプロ

高橋綾プロへの仕事の相談・依頼

仕事の相談・依頼