「カスタマーハラスメント(カスハラ)対策」が、企業の採用活動にも関係する時代になります。
賃金の差を聞かれたら?
「同じ仕事をしているのに、なぜ先輩と私の時給は違うんですか?」
アルバイトの従業員からこう聞かれたら、どう答えますか?
アルバイト同士で時給が違う会社は珍しくないと思います。
経験、能力、仕事の内容、採用した時期など、さまざまな事情があるでしょう。
では、その違いを本人に説明できるでしょうか。
アルバイト同士の賃金差は?
パート・有期雇用労働法では、短時間・有期雇用労働者に対して、
待遇に関する一定の説明義務が定められています。
一方、アルバイト同士の待遇の違いについては、直接的な説明義務の対象とはされていません。
だからといって、
「他の人の時給について説明する必要はありません」
だけで終わらせるのは、少しもったいないように思います。
比べるのは「他の人」ではなく「本人の基準」
例えば、
「○○さんは時給1,200円だけど、あなたは1,100円です」
という説明ではなく、
「あなたの時給は、仕事内容・経験・能力など、この基準で決めています」
と説明する。
大切なのは、他の社員との比較ではなく、
「あなたの時給は、こういう考え方で決めています」
と説明できることです。
会社自身が説明できますか?
私はここが大切だと思います。
私自身、この仕事に就く前などは、何となくモヤモヤした気持ちを抱えながら働いていたことがあります。
当時(随分前です(笑))は、「お給料のことを聞くなんて、やってはいけないこと」のような
雰囲気もありました。
しかし、今は違います。
働く人が自分で情報を取ろうと思えば、いろいろな情報を得ることができます。
そんな中で、
「なぜ自分はこの時給なのか」
「何を評価されて、この金額になっているのか」
を聞いても、会社から明確な説明がない。
そうなると、不信感につながることもあるのではないでしょうか。
一旦不信感を持ってしまうと、
「自分はなぜここで働いているんだろう…」
「何を頑張れば評価されるのか分からない」
「評価の基準がはっきりしないなら、転職しようかな」
と、退職を考えるきっかけになることもあります。
だからこそ、私は「いくら払うか」だけではなく、
「なぜこの金額なのか」を説明できることも大切だと思っています。
会社としての考え方を整理しておく
社員から聞かれて初めて、
「そういえば、どういう基準で決めていたかな?」
となってしまっては、説明するのは難しくなります。
賃金額だけを決めるのではなく、
「何ができるようになったら上がるのか」
「何を評価しているのか」
「経験をどう評価するのか」
など、会社としての考え方を整理しておく。
それが従業員への説明のしやすさだけでなく、
本人の納得感にもつながるのではないでしょうか。



