防水時計の防水性はいつまでも続くわけではありません
腕時計が壊れる原因は?
腕時計の不具合の原因は大きく分けると
1.潤滑油の劣化や部品の摩耗など経年劣化によるもの
2.衝撃や湿気入りなど外的要因によるもの
となります。
原因が(1)の場合は防ぎようがないのですが
外的要因の(2)は日頃の取り扱い方法で防げることがあります。
リュウズやプッシュボタンの汚れに注目!
「プッシュボタンが動かなくなった」とお持ち込みいただく時計の内、半数以上は汚れが原因です。
リュウズ・ボタンのゴミ・汚れは防水性低下の原因になります
ゴミや汚れは複雑な形状の場所に留まります。
腕時計でいえばリュウズ(時間合わせのボタン)やプッシュボタン(ストップウォッチボタン)周りです。
ここにゴミが溜まると毛細管現象によりゴミを伝って時計内部に浸水する場合があります。
また、多くの腕時計はステンレス素材が使用されていますが、ステンレス素材の汚れを放置しておくとサビや腐食となってしまい、時計の機能に悪影響を及ぼすこともあります。
リュウズ・プッシュボタン周りのご家庭で出来るお手入れ方法
・定期的にリュウズ・ボタンの操作(押す・引く・回す)をして汚れの固着を防ぐ
・ボタン周りの汚れ具合を確認して汚れていたら、ご使用済みの歯ブラシなどで汚れを落とす。
※注)軽度な汚れの場合のみのご提案です。汚れがひどくなってしまったら専門家にご相談ください。
そして最も大切な事は
「リュウズは常に押し込んだ状態でご使用ください」ということです。
防水性の高い作りの時計であれば、ねじ込み式のリュウズになっています。
力を入れて押し込みながら巻き上げてリュウズを固定する作業が必要になります。
リュウズの操作をした後は、リュウズと時計ケースの間に隙間がなくぴったりと装着できているかどうかご確認ください。