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衞藤憲太郎

時計修理、修復とビフォーケアのプロ

衞藤憲太郎(えとうけんたろう)

株式会社ハナブサ

コラム

自動巻き時計にワイディングマシーンは必要か否か?

時計の取り扱い方

2018年5月5日

シチズン・オートマチック
ワインディングマシーンは必要?
自動巻き時計を愛用される方の中でその使用について賛否が分かれるワインディングマシーンですが、弊社の見解をお伝えします。

「自動で巻き上げてくれるので、時計がとまらない。」について

あくまでも自動巻き動作を手助けする機械ですので、誤差や持続性を保証するものではありません。
充分に巻き上げてからご使用されることをお勧めします。
また、巻き上げが十分な場合でも機械式時計の誤差は「日差」ですので、時刻合わせは必要になります。


「手巻きによる負荷を機械にかけなくて済む」について

自動巻き時計では機種によっては手巻き機構が弱い事もあり、手巻きをしないことで余計な負荷をかけずに済むことも有ります。
  「手巻き」の場合は、ゆっくり優しく巻き上げをすることをお勧めします。

どんな環境でどういった状態の時計を使用するかが判断の決め手

・オーバーホール(分解掃除)を長期間していない時計の場合、油切れ等がおきているにも関わらず歯車を動かし続けることになるので危険です。分解掃除が完了してからワイディングマシーンを使うようにしてください。
・オーバーホールを定期的に行っている時計でもアンティーク時計の場合は使用しない方が時計に優しいと思います。
・ワイディングマシーンに数日間装着していた時計を使い始めるときは、何分かの時刻合わせが必要となる場合がある事をご承知ください。
・カレンダー付の時計であれば、ワイディングマシーンを利用していても、短い月をまたいでいるときはカレンダー合わせが必要となります。

またごくごく稀ですが、ワイディングマシーンが粗悪品の場合、モーター部分で時計に磁気帯をさせてしまう可能性があったり、巻き上げ不良となる場合もあります。数か月でワインダーの作動音が大きくなるものがある。

マイナス面ばかり列挙しましたが、腕時計がワイディングマシーンの中でゆっくり回る様子は見ていてとても楽しいものです。
愛着のある時計なら尚更です。
他の時計と擦れあうことなく1点1点を大切に保管できるメリットがあります。
長所も短所もご理解いただいた上で、どのような形で保管されるかご選択いただければと思います。

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衞藤憲太郎

衞藤憲太郎(えとうけんたろう)

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