博多を愛した心のデザイン師:西島伊三雄
セキュリティは、持ち主にも厳しい
産業カウンセリングというのは海外では当たり前の仕事。
そういったことで去年から新しく依頼がくる取引先は外資系企業。
そこから貸与されたノートPCはもちろん外国仕様。
パソコンの電源どこ??
MACじゃないのにキーボード配列が違う
delete keyの使い方違う・・・
同じwindowsなのに困惑から始まる。
グローバルスタンダードという滝修行の冷や水浴びっぱなし状態。
そこに加わるもう一つの修行が英語のシャワー。
そして、もう一つ忘れてはならないグローバルスタンダード。
それは海外では当たり前なのだろうが強烈すぎるほどの強いセキュリティ。
数分スリープしただけで、きっちり締め出される。
情報は守られる。
ついでに、私も弾かれる。
公平と言えば公平・・・。
ロック解除という名の言語&国際力が試される試練
ロックの解除にはサポートへ電話。
対応国、社員番号、位置情報etc...
日本語は平日のみ。
土日祝は海外のサポートセンター。
もちろん英語。
しかも英語にはオプションがある。
フランスの抑揚。
インドの速度。
アラビアの響き。
突然はじまる、訛りというリスニング実践編。
私は横で対応を聞いているだけなのに、
“Could you say that again?” が増えるたび、
こちらの心拍数も上がる。
「No problem.」よりもproblem増殖
受話器の向こうは穏やか。
“No problem.”
確かに、問題は解決する。
ログインもできる。
ただその間に、
集中は霧散し、
思考は中断し、
小さな疲労が積み上がる。
この場にいる私の心の声はproblem増殖
年間26時間の見えないコスト
仮に1回15分で週2回あったと想定する。
年間に直すと約26時間。
・・・そう、丸3営業日分。
セキュリティは数値で管理される。
けれど、再集中にかかる時間は計上されない。
願わくば、そういった対応は極力避けたい。
守られているのは、何か
PCは無事、再起動。
人間も同じ。
止まっていた作業の立て直しという再起動に時間を要する。
情報は守られた。
では、私たちの集中力は?
“No problem.”
その言葉のあとに残るものは誰も測ることはない。
慣れって大事だと実感はするものの、
「反面、日本企業大丈夫か?」と感じざるを得ない。




