加速する遺伝子ビジネス:ジュラシック・パークから読み取る未来

今日は最近強く感じている情報発信の在り方。
そこに目を向けて心理面の影響や連帯責任の是非を一緒に考えてください。
最近のニュースを見ていて、何か違和感を感じることはありませんか?
たとえば、元SMAPのメンバーで名の通った中居正広さんが女性に対して意に沿わない行為をした件。
示談が成立した後も執拗にメディアが連日報じ続けること。
そこから、視聴率稼ぎと金儲け主義が乗っかることが露見しています。
被害者が加害者のように扱われること。
加害者が被害者になることにもゲンナリする。
事が起こった内容を養護する気は一切ありません。
ですが、異常な広がりを見せていることで、正義や善意という名の攻撃をしています。
そのことで歯止めがきかず暴走する方が確実に出てくる。
中には、善意や正義という大義名分を語り、制裁を加えて当然というような心理が動きやすい。
誰も犠牲にならなければいいなという恐怖が湧き上がります。
発信者には過剰報道への責任がないのか?
最近の報道を見ると、過去よりも更にひどくなっている。
たった1人を題材に、公開晒し者にした上で、大勢でよってたかって糾弾する方式が異常すぎる。
中居正広さんが女性に対して意に沿わない行為をしたことは決して許されません。
ですが、相互が話合い示談で決着させ終わらせたことは事実です。
それなのに視聴率稼ぎなのか、しつこいほどに同じ情報を人を変えて報道を続けています。
こうした過剰報道の是非を問いたい。
モラルハザードが起こっていると言わずにいられません。
報道全体の人を育てる関わり方についての倫理観と責任が問われるのではないでしょうか。
ちょっと余談:モラルハザードとは
「リスクを負わない人が、他人にリスクを押し付けて無責任な行動を取ること」を指します。
例えば、保険でカバーされているからと無茶な行動をする人。
金融機関が公的救済を当てにして危険な投資をすることがこれに当たります。
権力があるところとの癒着影響
芸能事務所とメディアの癒着も、偏った報道や過剰報道の原因を疑うことも多い。
なんでもそうですが、スポンサーの意向に反することは、自分たちの生業に影響します。
そうなると、公正な報道のバランスが崩れやすい。
事件としてこれまで公にならなかった某芸能事務所の例を見てもわかるように、メディアがスポンサーなどの意向を優先することで、真実が歪められるケースがあるわけで。
これにより、視聴者が正確な情報を得られないという問題が生じます。
WEB配信動画が引き起こす混乱
そして、最近はWEB配信動画にも大きな課題がある。
WEB広告が掲載された配信動画が引き起こす混乱についても、多くの問題があります。
私たちがよく目にするのは、クリック数や視聴率を優先するために、センセーショナルな見出しや誤解を招く内容の配信動画が増えました。
今回の報道の件でもそうですが、別の著名人と組み合わせて、当事者の人間性を否定するような配信動画もどんどん増えていて傍若無人なモンスター扱いさえみられる。
そして、課金稼ぎが必要なので、違う人になりすまし、コピー&ペーストで作り変え更に配信。
きがつくと、傍若無人ぶりのモンスター伝説が本当のように思い込まされる末路が待っています。
特に、若い世代や情報リテラシーの低い層であれば、この種の広告に惑わされやすい。
そのことを考えると、その影響は深刻です。
誤った情報や誇張された内容に基づいた判断がなされると、それが社会全体の混乱や誤解を生む原因となりうる。
これにより、個人の生活や思考にまで大きな影響を与えることがあります。
これまでも情報は歪めて発信されることは多かった。
ですが、これまで以上にユーザーは正しい情報を得ることがますます困難になっているのではないでしょうか。
WEB広告掲載の責任とは
そして、WEB広告掲載に支払いをしている企業も、その責任をもっと自覚すべき。
自社のWEB広告がどんな動画に掲載されているのか。
信頼性の低い情報や課金主義の過激なコンテンツに自社のWEB広告が掲載されていないか。
しっかり把握されていますか?
そのことで信頼性の低い配信先に広告費を払っている場合であるなら、企業のブランドイメージは損なわれるだけでなく、ユーザーの信頼も失うことになります。
見方を変えると信頼性の高い情報と結びつくWEB広告は、ブランド価値の向上につながります。
そして、信頼性の高い情報を配信している企業を育てることにも繋がります。
企業側が広告掲載の基準を厳しく設定し、チェック体制を整えることは社会の責任。
信頼できる広告環境を築くことが求められます。
このような取り組みは、一見手間がかかるように見えますが、長期的には企業の利益を守ることにもつながります。
また、企業が信頼できるプラットフォームを選定し、広告掲載を行う。
WEB広告配信企業任せにせず監視と管理をすることです。
そのことで、未来を明るいものにする一企業になるのではないでしょうか。
このような小さな取組とはいえ、企業が毅然とした態度で運用することこそ、ユーザーの信頼関係を強化し、健全な広告環境を育むのに重要な役割を果たすと考えています。
報道と発信の自由の大切さ
報道と発信の自由は、民主主義社会において不可欠です。
情報を公にし、人々に知らせることは、社会を健全に保つために非常に重要なこと。
ですが、その自由が行き過ぎることが問題なのです。
過剰な報道や誤解を招く情報の発信が、社会全体に混乱をもたらすことがあります。
バランスを取り、慎重に情報を扱うことが求めらるいま。
公正で客観的な報道や信頼できる情報を提供することが、私たちの望む理想の社会への一歩となるのではないでしょうか。
私たちができること
最後に、私たち自身も情報の真偽を確認する習慣をつけたり、信頼できる情報源を育てていくことが求められています。
安易に稼げるような仕組みを提供している企業も連帯責任がある。
人の情報を切り取り視聴者稼ぎの仕方にも法整備が必要なのではないでしょうか。
みなさんもメディアリテラシーを高めて、虚偽情報や切り取って誇張加工された情報にまどわされないようにしましょう。
一人ひとりが少しずつでも虚偽を拒否する姿勢が育まれていくだけで、自然と世の中は変化していくものではないでしょうか。



