苦境の時に、事業主や企業の考え方や在り方が見えてくる
チホズスタジオ
産業カウンセラーの鎌田千穂です。
福岡市でオンラインや訪問を中心としています。
事業内容は産業カウンセリング及びコンサルティングサービス。
他にもチホズ文字分析による、人材分析及び提案も行っています。
最近ネットで話題の情弱って何?
「情弱」という言葉を最近耳にしたことはありますか?
この言葉は、情報弱者の略語です。
情報弱者とは情報量や精度が低い人のことを表現しています。
今日はこの情報弱者を通じて、実体験からしか得られない学びについて考えてみます。
情報強者や情報強者に対する勘違い
情報強者や情報強者の話と聞くと、情報の量や質が人間の価値を決めると考えがちでは無いでしょうか?
ですが、私がここで伝えたいことはそこではありません。
なぜなら、産業カウンセリングを通じて強く感じることは、情報の多少にかかわらず、どの人も単に情報の洪水に溺れていると感じることが多いからです。
そうですねぇ。
情報を集めることに熱心なのは素敵なことです。
ですが、その集めた情報に溺れないような泳ぎ方の練習ができていないように感じます。
本当に重要なのは「洞察力」
ここで、本当に大事なことについて考えてみましょう。
それは、情報の量でも質でもありません。
少ない情報や質の悪い情報しかなくても、本質を見抜き、正しい判断を下せる「洞察力」のこと。
大量の情報を集めるのは、まるで巨大なパズルピースを集めるようなもの。
ですが、最後にピースが合わなければパズルは完成しないんですよ。
シェフを例えに考えた私なりの洞察力とは
私なりに洞察力をどう表したらいいのか。
言語化に悩みました。
そこで、シェフを例えてみたいと思います。
いくらたくさんの料理の材料を持っていても、うまく料理ができなければ意味がありません。
誰に対して、何を提供するのかの意識も持ち合わせる必要がある。
三流のシェフは、自分の思った材料で、自分の考えている場所で、自分の理想の料理を追求。
二流のシェフは、情報を組み合わせて、どのような場所でも、どのような材料でも、同じ味を再現することに力を入れ再現する。
一方、一流のシェフだったら、少ない材料とシンプルな調味料しかなくても、相手が感動するような見事な一品を作り上げる。
超一流のシェフは、どのような状況でも、「また、あなたの料理が食べたい」と足を運ばせることができる。
こういった、一流や超一流のシェフのように、相手の笑顔が見える料理を創造することができる腕利きのシェフこそが洞察力が高い最強シェフ。
つまり、材料の豊富さよりも、集めた情報という材料を前に、誰のためにどのように活かせるのか判断した上で、料理を提供する腕前があること。
これが真の洞察力です。
いわゆる、眼の前にある情報をどのように組み合せるかという表面的な部分を含め、さらにそこから見えていない部分まで見抜く力というものではないでしょうか。
洞察力を育てる方法
洞察力を育てるのに必要なのは情報の量や質ではなく実体験。
五感を使って、感情を交えて全身全霊で取り組んだ。
泥臭いセリフでいうと、流した涙と汗こそが洞察力を鍛える。
たとえ「情弱」と呼ばれても、実社会で生き延びてきた自分の経験と勘、直感を誇りましょう。
「経験は最高の教師」です。
まとめ
ネットで拾った情報の山を持っている「洞察力弱者」では、自分を変化させることは厳しい。
汗を流して愚直に生きてきたあなたこそ、この国が必要とするかけがえのない存在。
情報に疎い自分を、もっと誇ってもいい。
これまでの人生経験を踏まえて、さらなる洞察力を高めること。
物事の本質を見極めることに意識を向けてみてください。
情報は手段であり、あなたの洞察は、あなただけの武器となります。