昭和時代の「社会との関わり」:社会と関わり人とのつながりを育む
チホズスタジオ
産業カウンセラーの鎌田千穂です。
福岡市でオンラインや訪問を中心としています。
事業内容は産業カウンセリング及びコンサルティングサービスです。
チホズ文字分析による、人材分析及び提案も行っています。
はじめに
前回の記事では思考の迷路:結論の飛躍が導くミスリードの罠に沼るかも?
「結論の飛躍」について紹介しました。
今回は【過剰な推測と判断の歪み】の一つ。
「感情的決めつけ」について掘り下げていきます。
感情的決めつけとは、自分の感情に基づいて現実を判断し、決定を下すことです。
では、さっそくこのテーマを解説していきます!
感情的決めつけとは?
感情的決めつけとは、感情をそのまま現実の評価や結論に反映させる認知の歪み。
この思考パターンは、自分の感じていることを事実と捉え、客観的な視点を欠いた判断に至ることが多い。
どんなことなのかを例えて言うなら
仕事の場面だと・・・。
緊張してプレゼンテーションを行った後、「自分は全然ダメだった」と感じ、そのまま自分の評価に反映させる。
家庭の場面だと・・・。
疲れているときに家族の言葉を「冷たい」と感じ、「自分は愛されていない」と結論付ける。
友人関係だと・・・。
友人が忙しくて返信が遅れたとき、「無視されている」と思い、腹を立てる。
などが良い事例になります。
考えてみてください。
あなたが感情的に考えた内容のことは相手はわからない。
そして、あなた自身も相手の状況は全くわかっていない。
それなのに、期待外れの対応をされたからと言って感情的になるのはどうかなと思いますよ。
そして、自分は「こう受け止めた」と伝えたとしても、相手からしてみたら「どうしてそう受け止めた??」とさっぱりわからないのです。
感情的決めつけの背後にある心理
感情的決めつけの背後には、感情が強く影響する場面で脳が迅速に情報を処理しようとする心理があります。
感情を基に判断を下すことで、脳は瞬時に対応しようとするのです。
ですが、この思考パターンが常習化すると、誤解や誤った判断を生む原因となります。
感情的決めつけ影響と対策
ストレスの増加
感情的決めつけは、ストレスを増加させる原因となります。
感情に流されて判断を下すことで、無用な緊張や不安が生じます。
人間関係の悪化
感情的決めつけは、人間関係に悪影響を与えます。
相手の意図や状況を十分に理解しないまま判断を下すことで、誤解や摩擦が生じます。
誤った意思決定
感情に基づいて結論を出すことで、誤った意思決定をするリスクが高まります。
結果的に、望ましくない結果を招くことが多いもの。
感情的決めつけの良い面
感情的決めつけにも、実は良い面があります。
迅速な判断が求められる状況では、感情を頼りにすることで迅速な対応が可能となります。
また、直感や経験に基づく判断が正確である場合もあります。
感情的決めつけのスキルアップアプローチ
感情と事実を区別する
感情的決めつけを防ぐためには、感情と事実を区別すること。
自分が感じていることと実際の事実を分けて考える。
事実は事実。
より正確な判断を下すことができます。
冷静な分析を行う
感情に流されず、冷静な分析を行うことが大切。
情報を整理し、客観的に評価する。
そのことで感情に基づかない現実的な結論にたどり着くことができます。
専門家の視点を取り入れる
自分の感情だけでなく、専門家の視点を取り入れることも有効。
無関係の第三者の考えは視野が広がります。
そのことを参考にすることで、感情に偏った判断を防ぐことができます。
まとめ
感情的決めつけは、感情をそのまま現実の評価や結論に反映させる認知の歪み。
この思考パターンは、ストレスの増加や人間関係の悪化、誤った意思決定を引き起こすリスクがあります。
ですが、感情と事実を区別し、冷静な分析を行い、他者の視点を取り入れることで、この歪みを軌道修正することができるのです。
次回のエピソードでは、【過剰な推測と判断の歪み】の「自己関連付け」。
自己関連付けのトラップ:本当の問題はどこに?について詳しく見ていきます。
お楽しみに!
人間関係は冷静さと尊重を試されるショート動画
https://youtu.be/z3XAAO9RyaM