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昭和時代の家庭の役割:家庭の役割と人間関係構築のヒント

鎌田千穂

鎌田千穂

テーマ:心のあり方のヒント

チホズスタジオ
産業カウンセラーの鎌田千穂です。
福岡市でオンラインや訪問を中心としています。
事業内容は産業カウンセリング及びコンサルティングサービスです。
チホズ文字分析による、人材分析及び提案も行っています。

昭和時代の家庭で育まれる組織形成

今回は昭和時代の「家庭の役割」を振り返りながら、家庭内の役割分担や人間関係構築のヒントについてお話しします。
昭和の時代には、今も参考になる貴重な知恵や価値観が詰まっています。
それでは、楽しく学んでいきましょう!
昭和漫画

1. 家事の役割分担:各自の得意分野で分担

昭和時代の家庭では、家事の役割分担がはっきりしていました。
例えば、お父さんは庭仕事、お母さんが家事育児という具合にそれぞれの分野で分担。
中には、料理などやったことがないお父さんが料理をすることで、何処に何があるかわからずご近所に助けてもらうこと、今のように宅配というなの料理を持ってきてくれる「出前」が世に広がった時は、「出前」を利用するなんてことも。

「出前」は、家でお店の料理を食べられることもあり、手料理とは違った料理人が作るプロの味が食べられることで大喜びするものでした。

現代では、昭和時代と違って、男女の区別なく、家族の話し合いで役割分担をするようになりました。
昭和時代とは違って、互いが補うような家庭の調和を保つように変化しています。

2. 男の仕事と女の仕事:時代の価値観

昭和時代には、家庭内での「男の仕事」と「女の仕事」がはっきりと分かれていました。

例えば、お父さんが木工仕事や家の修理を担当、お母さんが料理や掃除を担当するというスタイルが一般的。

当時は、「男子厨房に入るべからず」という古い言葉が影響していました。
この言葉は、孟子の「君子遠庖厨(ほうちゅう)」(君子は厨房に近づかない)から伝わっています。
本来の意味は「他人の仕事に口を出さずに信頼して任せ、自分の仕事に精をだすように」という事を伝えたかったようです。

それは現代でも残る「跡取り」という考え方につながっているのかもしれません。
当時は、家督を次ぐのは長男として、父親が死亡または隠居した際、長男が単独で地位や財産を相続し、その役割を担うよう家督教育を行う時代がありました。
そこで、「跡取り」は崇高な使命があるという考え方が生まれたのではないでしょうか。

そうなると、お父さんが長男であればあるほど、男性が料理をすることに対して嫌悪感が生まれやすく、昭和のころでは良くない風潮として感じられる時代だったのです。

家督相続は昭和22年に廃止され、本来の意味がなくなった。
けれど、人間は急に変えられるわけられるはずもなく。
父親が台所に入る事を情けないと思う風潮が残るものです。

現代のように男性が台所に入ることが受け入れられるようになるまでは、何らかの揉め事や両親や親族との亀裂も避けられなかったことが思い起こされます。

今の時代のやり方になるまでには、時代に反発をしてきた、お爺ちゃんやお婆ちゃん、それよりも上の代の変革をしてきた方々の力でもあるのです。

現代では、この役割分担も柔軟に考え、男女問わず得意な分野で家事を分担することが求められています。

3. 家族の縁の下の力持ち:目立たないけれど大切な役割

昭和時代の家庭では、家族の「縁の下の力持ち」が大切にされていました。

今で言うなら、おじいちゃんが作っている野菜を分けてもらうこと、おばあちゃんの家に行ったら、昭和の思い出の小物が出てきたり、お父さんお母さんの衣の頃の写真を見ることが出来たり、手作りのおやつが出てくることなどではないでしょうか。

ちょうど、お盆に帰省する時期。
自分たちの当たり前とは違った新鮮な時間を刺激されるのではないでしょうか。

現代でも、目立たないけれども重要な役割を果たす家族のサポートをしてくれることもあるのではないでしょうか。
そこに居てくれて有難うと存在を感謝し、互いに支え合うことが大切です。

4. 家族会議:役割分担の調整とコミュニケーション

昭和時代には、家族全員で集まって話し合う「家族会議」が行われることがありました。
例えば、家族会議で誰がどの家事を担当するかを決め、家族全員が「じゃあ、次は私が掃除するね!」と協力し合うということも。

現代でも、役割分担を調整するための家族会議を開き、コミュニケーションをしっかりと取ることが家庭の調和を保つ鍵となります。

5. 世代間のつながり:祖父母と親の役割

昭和時代の家庭では、世代間のつながりが強く、祖父母が家庭内で重要な役割を果たしていました。

例えば、おじいちゃんが子どもたちに昔話を聞かせることで、家族の歴史や伝統が受け継がれていたということも。

現代でも、祖父母や先輩世代とつながりを持ち、彼らの知恵や経験を家庭内で生かすことが、家族の絆を深める助けになります。

終わりに

昭和時代の「家庭の役割」には、家庭内の役割分担や人間関係構築のための貴重な知恵が含まれています。

  • 家事の役割分担
  • 時代の価値観の理解
  • 目立たないけれど重要な役割の認識
  • 家族会議でのコミュニケーション
  • 世代間のつながり

これらの要素を取り入れることで、現代の家庭でもバランスの取れた役割分担や人間関係の構築が可能です。
知らないから知ることの大切さ。
私も振り返れば、そういう年令になったんだなぁと実感しています。
皆さんの昭和時代の家庭にまつわる思い出やエピソードを家族で共有してくださいね。

…ボリュームがありすぎて、今回の内容ではコンパクトにまとめにくかった内容。
なにかの折に、取り上げてみます。
昭和時代の「社会との関わり」についてお届けしようかな。
お楽しみに!
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鎌田千穂
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鎌田千穂(産業カウンセラー)

Chi-ho’s studio

組織課題を広い視野で捉え、主体性を持った思考と行動力、公私の均衡を図る自律型人材育成を行うこと。分析・統計による業務改善の解決策を示し、個人の悩みを解き放ち、企業の繁栄に繋げることが専門です。

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