ロジハラとは?論理的な正論が引き起こすコミュニケーションの罠

鎌田千穂

鎌田千穂

テーマ:心のあり方のヒント

「ロジハラ」という言葉を聞いたことがありますか?
最近、仕事や日常の会話で「それ、論理的におかしくない?考えたらわかるよね!」と言われて、心が折れそうになったことがありませんか?
今日は、そんな「ロジハラ」について楽しく、そしてちょっとシリアスに考えてみましょう。
正論

ロジハラとは?

まず、ロジハラとは「ロジカル(論理的)」と「ハラスメント(嫌がらせ)」を組み合わせた新しい言葉です。
つまり、論理的に正しいことを言っているけど、それが相手を攻撃したり、傷つけたりする場合を指します。
要するに、論理の刃で相手をズバズバ斬るような感じと受け止めると良いかもしれません。

ロジハラの具体例

職場でのロジハラ:

上司が部下に対して、「どうしてこんな簡単なミスをしたんだ?普通に考えればわかるはずだろう」と、ミスを指摘する際に論理的な攻撃を加えます。
ここでのキーポイントは、部下が「うわ、確かにその通りだけど、なんかめちゃくちゃ傷ついた…」と感じるところ。

友人関係でのロジハラ:

「君の言ってることって矛盾してない?それ、理論的にあり得ないよ」と、議論の最中に論破するような形で友人を黙らせてしまいます。
論理的には正しいけど、友人としては「そんな言い方しなくても…」と思ってしまうシチュエーションです。

ロジハラがもたらす影響

ロジハラの影響は思った以上に深刻になりやすいもの。
言われてわかるけれど、何か傷つくなぁと感じる場合があります。
積み重なっていくと、その人と話すことが苦痛になります。

精神的ストレス

相手が論理的な正論で攻撃されると、「ああ、確かに自分が間違ってた…」と自己否定感に苛まれます。
これが繰り返されると、自信を失ってしまい、メンタルヘルスに悪影響を及ぼすことがあります。

コミュニケーションの断絶

ロジハラが続くと、「この人とは話しても無駄だな…」と思われ、対話が成り立たなくなります。
結果として、人間関係が悪化し、孤立してしまうことがあります。

ロジハラを避けるための方法

ロジハラを避けるためには、以下のポイントがヒントです。
意識して対応することで、心が平静を取り戻しやすくなるといいですね。

相手の感情を尊重する

論理的な指摘をする際にも、相手の感情や立場を考慮することが重要。
「そのミスは理解できるよ。次はどうしたらいいか一緒に考えよう」といった共感の言葉を添える。
このちょっとしたことで、相手の受け取り方が大きく変わります。

共感的なコミュニケーション

論理的な正論を述べるだけでなく、相手の話をよく聞き、共感する姿勢を示しましょう。
相手が感じていることを理解し、共感することで、より良いコミュニケーションが生まれます。

バランスを取る

論理と感情のバランスを取り、相手を傷つけないように配慮することが大切。
自分の意見を述べる際にも、相手の立場や感情に配慮し、適切な言葉を選びましょう。

まとめ

ロジハラは、論理的な正論が過度に使用されることで発生するハラスメントです。
これを避けるためには、相手の感情や立場を尊重し、共感的なコミュニケーションを心掛けることが大切です。
論理と感情のバランスを取りながら、建設的な対話を進めることで、健全な人間関係を築くことができます。

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鎌田千穂(産業カウンセラー)

Chi-ho’s studio

組織課題を広い視野で捉え、主体性を持った思考と行動力、公私の均衡を図る自律型人材育成を行うこと。分析・統計による業務改善の解決策を示し、個人の悩みを解き放ち、企業の繁栄に繋げることが専門です。

鎌田千穂プロは九州朝日放送が厳正なる審査をした登録専門家です

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