できない自分だけにフォーカスするのはなぜか?
チホズスタジオ
産業カウンセラーの鎌田千穂です。
福岡市でオンラインや訪問を中心としています。
事業内容は産業カウンセリング及びコンサルティングサービスです。
チホズ文字分析による、人材分析及び提案も行っています。
今日は少し耳慣れない言葉、「アンコンシャスバイアス」について書きます。
ちょっと余談で、当初「アンコンシャスバイアス」と言われた時の心の声。
「何でもカタカナ表現でわからないことを偉そうに鼻高々に言のはどうでもいい。それはどういう意味よ?」とイラッとしました。
内省化すると、「わからないことに対しての知りたいという気持ち」と「言語がわからなかった悲しさ」がイラッとすることに変化したのだろうと感じます。
ですが、専門用語を使っている人は、それが専門用語だとわかっていないだけ。
こういった互いの何らかの行き違いから「アンコンシャスバイアス」におちいり、気づかずに「〇〇ハラスメント」と言われる時代。
この概念がわかると、日常生活や職場でのコミュニケーションがぐっと変わるかもしれませんよ。
アンコンシャスバイアスって何?
アンコンシャスバイアス、つまり「無意識の偏見」とは、自分では気づかないうちに抱いている思い込みや偏見のことを指します。
私たちは過去の経験や価値観を基にして、自動的に物事を判断することがありますが、これが無意識のうちに言動に現れるのです。
なぜアンコンシャスバイアスが生じるのか?
アンコンシャスバイアスが生じる背景には、「ヒューリスティック」という思考の仕組みがあります。
ヒューリスティック(heuristic)とは、「発見的手法」という意味の心理学用語。
完璧ではないものの、素早く大体の答えを出すための思考法のことです。
これを私たちは日常生活で頻繁に使っています。
人間の脳には、直感で判断する機能と論理的に考える機能という二つの大きな機能があります。
ヒューリスティックは、特に直感による判断に基づいています。
そして、これまでの経験則から瞬時に判断することでアンコンシャスバイアスが生まれるのです。
アンコンシャスバイアスが注目される理由
近年、アンコンシャスバイアスが注目されるようになった背景には、社会の多様化があります。
2010年代以降、非正規社員、シニア、外国人労働者、LGBTQ+など、多様な人々が企業で活躍するようになりました。
このような多様な人々が共に働く中で、価値観や性別、経験の違いからトラブルやハラスメントが増加。
そこで、アンコンシャスバイアスへの理解と対策が重要になってきたのです。
現在、多くの企業がアンコンシャスバイアス研修を実施するようになりました。
また、産業カウンセリングでは、このアンコンシャスバイアスのブロックを解くことをおこなっているので、日々の悶々としたときにオススメ。
まとめ
アンコンシャスバイアスは、私たちが無意識のうちに抱く偏見や思い込みのこと。
日常生活や職場での人間関係に影響を与えることがあります。
だからこそ、互いに理解し、何らかの対策を講じることで、より良いコミュニケーションを築くことができます。
皆さんも、自分の中にある「普通だったらこう言うことを考えるのが当たり前だよね。」という考え方に疑問を持つこと。
そんな当たり前だと信じて疑わなかった自分のアンコンシャスバイアスに気づくことで、自己変革を行っていくことができます。
そのことで、何かしらの「こうあるべき論が当たり前」の感覚を少しずつ変革していくだけで世界が広がります。
それが、より多様性を尊重した社会への一歩となるのかもしれません。
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