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部下や後輩との関係に悩むあなたへ!必見のNG対応5選

2024年5月21日

テーマ:心のあり方のヒント

コラムカテゴリ:ビジネス

チホズスタジオ
産業カウンセラーの鎌田千穂です。
福岡市でオンラインや訪問を中心としています。
事業内容は産業カウンセリング及びコンサルティングサービスです。
チホズ文字分析による、人材分析及び提案も行っています。

職場に新しく入ってきた部下や後輩との関係に悩んでいる方、多いのではないでしょうか?
部下に指示がうまく伝わらずイライラ。
フォローに追われて自分の仕事が進まない。
「まったく、最近の若い人は……」とため息が聞こえる時期の到来です。
迷子
ですがちょっと待ってください。
その関係の問題、先輩や上司であるあなたの接し方に原因があるかもしれません。
この記事を読んで、部下との関係を改善しましょう。
さもないと、入社したばかりの部下から、6月頃に「仕事が向いていないので辞めます。」と言い出しかねません。

NG対応その1:部下や部下の言い分を聞かない

部下がミスをしたり、仕事の進捗が遅れたりしたときの対応。
いきなり頭ごなしに叱りつけていませんか?
まずは部下の言い分を聞くことが大事です。
部下は右も左もわからない状態です。
ミスや遅れが起きたときは理由を聞いてみましょう。

部下が失敗したとき、「なんでできないの!?」と聞くことは攻撃です。
特に自信がないなど自己肯定感が落ちている際は萎縮します。
そこに追い打ちをかけるように「それは言い訳だよ」と言ってしまったら、地雷を踏んだことと同じ。
部下の反省や改善の余地を奪うことになるのです。
たとえ説明がまどろっこしく感じても、まずは耳を傾け、考える機会をつくること。

「なんでこんなミスしたの?」と聞く代わりに、「どうやってこのミスを演出したの?」などと聞いてみましょう。
ちょっとしたコメディの一場面みたいに笑い飛ばすだけでお互いの緊張がほぐれます。

NG対応その2:報連相を待つだけ

「困ったら声をかけて」と言う方が多いですよね。
これは、一番無責任な対応で、やってはいけない投げかけです。
そもそも、わからないことがわからない。
とりあえず始めることすらできず、与えられた仕事を前にフリーズ状態。

また、20代の部下はとても職場の雰囲気をこの上なく大事にします。
忙しそうな職場の人たちの様子を伺い、質問をする機会を狙うことに一日の大半を費やします。
次に、どのタイミングで報告すべきか迷ってしまい、またもフリーズ。
部下からの報連相を期待しすぎずに行動を。
「◯時ごろに途中経過を教えてね!」と事前に時間を決めておき、わからないことを聞ける時間を設けつつ、積極的に進捗状況を把握しておきましょう。

「困ったら声かけて」って声掛けは、防寒具もなく冷蔵庫のチルド室に放り込んだようなものかもしれません。
ほとんどの部下は凍らないギリギリ状態をキープしている用に見えているだけで、思考は凍っているのです。

NG対応その3:社内リソースを教えない

部下が効率的に仕事を進めるためには、社内リソースの使い方を教えておくことは必須。
例えば、
この分野はこの人に聞くといい
このフォルダにマニュアルが入っている
など。
部下が自分で調べて解決できるようになると、上司もフォローの手間が削減されます。

社内リソースを教えないのは、まるで「ここに宝の地図があるけど、君には見せないよ」って言ってるようなもの。
部下にとっては、毎日の日課が宝探し。
方位がわからない情報というジャングルの中で彷徨わせているのです。

NG対応その4:あいまいな指示を出す

部下に仕事を任せるとき、あいまいな指示を出していませんか?
「◯◯をやっておいて」だけでは、部下の経験やリソースの状況により、どの程度のものを作ればいいのかさっぱり理解できないかもしれません。
しっかりコミュニケーションを取り、具体的に指示を出すことが大事です。
部下に質問してみることで、相手の理解度も確認できます。

あいまいな指示は、「今日の晩ご飯は『おいしいもの』にしてね」と言ってるようなもの。
いや、それでちゃんとした料理が出てきたら奇跡です。
部下が「おいしいものって、なんだ?」と悩む姿を想像してみてください。

NG対応その5:「部下に嫌われたくない」と思い込む

部下との関係を良好にするために「嫌われたくない」と思いすぎるのは逆効果。
仕事が効率的に進むことを通じて、会社が掲げた「社会の公器として世の中に良い影響を波及してゆくこと」が何よりも大切。
そのことで、

働く人が公私ともに社会課題を生み出さないように努めているのか。
働く人が経営理念や行動指針をゴールとして日々研鑽しているのか。
行動する動機は私心や小さな私欲ではないのか?
自分の行動の一つ一つが世の中へ良い影響を生み出しているのか。

なのです。
そのことを共有し、仕事を進めてゆけば、部下の行動は広い視野と高い視座を持つ自発的人材へと変化します。
そもそも、自分の考え方や不満こそが「小さいなぁ」と笑えてしまいます。

「嫌われたくない」って考えている時点で、世の中は敵ばかり。
部下も悪役みたいに見えてくるもの。
目の前の人の笑顔から先の先にいる人の笑顔が想像できる仕事をしていることが大事です。

まとめ

部下との関係を良好に保つためには、以上のNG対応を省み、改めること。
しっかりとコミュニケーションを取り、部下の成長とともに自分の育成能力も磨かれていきます。
出来事には事実が存在しているだけ。
良いか悪いかを決めているのは、これを読んでいる皆さんの願いという「欲望」です。
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この記事を書いたプロ

鎌田千穂

業務改善と人材育成のプロ

鎌田千穂(Chi-ho’s studio)

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