採用担当者の82%が、採用ミスマッチを経験

北出慎吾

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テーマ:コラム

おはようございます。福井の社会保険労務士/シナジー経営の北出慎吾です。サッカーワールドカップはベスト16が出そろったところ。ここからまた見どころのある試合が続きますね。さて、栄光のトロフィーはいずこに!

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懲戒処分
採用の現場で「こんなはずではなかった」という経験は、多くの人事担当者や経営者の方が抱える切実な悩みではないでしょうか。
先日発表された株式会社フォワードによる「採用担当者の視点についての実態調査」は、まさにその「採用の壁」を浮き彫りにする興味深い内容でした。採用に携わる担当者のうち、実に82.3%が「採用ミスマッチ」を経験したことがあると回答したのです。
多くの企業様のご相談を受けていると、「優秀なスキルを持った人を採用したのに、すぐに辞めてしまった」「会社の方針と合わず、早期に離職してしまった」といったケースをよく耳にします。今回の調査結果は、そうしたミスマッチの本質がどこにあるのかを再考する大きなヒントになります。


●ミスマッチの原因は「スキル」ではなく「価値観」
調査の中で特に注目すべきは、ミスマッチを起こした際に「見落とされていた視点」の第1位が「候補者の価値観・仕事観とのズレ」(44.9%)、次いで「候補者のキャリアビジョンとの不整合」(42.1%)だったという点です。これまで、多くの面接では「即戦力」という言葉に代表されるように、どうしてもスキルのマッチングに焦点が当てられがちでした。しかし、どれほど高いスキルを持っていても、その人の大切にしている価値観や、将来どうありたいかという仕事観が、自社の文化や方針と噛み合わなければ、長続きはしません。
スキルは入社後に教育や現場経験を通じて補完・成長させることができますが、個人の持つ「価値観」や「仕事観」を短期間で根本的に変えることは極めて困難です。この「変えられない部分」のすり合わせこそが、採用の成否を分けるのだと、改めて認識させられます。

●「企業視点」から「候補者視点」へ
もう一つが面接における視点のバランスです。調査によると、54.7%の担当者が「企業視点・候補者視点を同等に考慮している」としつつも、約3割が「企業視点に偏っている」と回答しています。
「採用」というと、どうしても「自社が欲しい人を評価し、選別する」という企業主導のプロセスになりがちです。しかし、今の時代は「候補者が選ぶ側でもある」ことを忘れてはなりません。真の意味でのミスマッチを防ぐためには、自社の要件を一方的に押し付けるのではなく、「この候補者にとって、自社で働くことが本当に幸せなキャリア選択なのか?」という視点を、選考の初期段階から持っておく必要があります。

●面接を「対話」に変える
では、現場で何を意識すべきでしょうか。例えば、面接を「審査の場」から「相互理解を深める対話の場」へシフトさせることです。具体的なアクションとしては、以下のような視点を取り入れてみてはいかがでしょうか。
・価値観を深く掘り下げる質問をする:「なぜそのキャリアを選んだのか」「仕事で一番大切にしていることは何か」といった質問を通じ、候補者の内面にある「軸」を知ろうと努めること。
・企業側の「リアル」を隠さず伝える:良い面だけでなく、直面している課題や厳しい面も含めて伝えることで、候補者側も価値観の合致を判断しやすくなります。
・早期離職リスクを織り込む:入社後のミスマッチは、会社にとっても候補者にとっても不幸な結果です。あえて「この環境では合わない可能性がある」という点まで丁寧に説明することが、逆に相互理解を深めます。

生成AIを活用して業務を効率化し、空いた時間でこうした「候補者一人ひとりと向き合う時間」を確保する企業も増えています。AIを賢く使いながら、人間にしかできない「価値観の共鳴」に時間を割くこと。それが、これからの時代に求められる採用戦略の核となるはずです。

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【編集後記】
日本戦は、元日本代表の本田圭佑さんが解説したことで話題となりました。話す力!大事です。

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北出慎吾
専門家

北出慎吾(社会保険労務士)

シナジー経営社会保険労務士法人

顧問契約(労働・社会保険の書類作成、手続き代行)や給与計算業務だけではなく、会社を発展させ、リスクから守る就業規則の作成、人事評価制度の構築や社員研修などを得意としている。返済不要の助成金提案も好評。

北出慎吾プロは福井テレビが厳正なる審査をした登録専門家です

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