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精神疾患での労災申請数!

2020年7月2日 公開 / 2020年7月3日更新

テーマ:労務

コラムカテゴリ:ビジネス

おはようございます。
福井の経営人事コンサルタント・社会保険労務士の北出慎吾です。

7月に入り、各地でスポーツが開催され始めましたね。
水泳の池江 璃花子選手も白血病以降練習を再開させたとしてニュースになっていました。

窮地を乗り越えた人は強い。

「人として内面的に強い女性になる。メンタルが強くなった。」

など元気をもらえる言葉がすごいですね。
さて、ご覧頂きありがとうございます。

お役立ち情報をお伝えします!

酔っ払い

精神疾患の労災申請が過去最多を更新

先日、「やはりな」と思ったニュースが飛び込んできました。
6月下旬に厚生労働省から発表された2019年精神疾患(仕事が原因によるうつ病など)の労災申請件数です。

・2,060件(前年度比240件増)
・うち女性952件(前年度比164件増)

労災認定件数は、
・509件(前年度比44件増)

いずれも1983年度の調査開始以降最多となったようです。
最近ご相談が多い「精神疾患」に関する労務相談。
休職や復職、服務規律に関することにも発展し、対応が難しいという声も聞こえてきます。

昔から一定の精神疾患を持つ方はいらっしゃったと思いますが、最近は顕著に増えているというのが印象でしょうか。

業種別の請求件数は

「医療,福祉」…426件
「製造業」…352件
「卸売業,小売業」…279件

支給決定件数は、

「製造業」…90件
「医療,福祉」…78件
「卸売業,小売業」…74件

となっています。


更に労災認定された原因は
・「嫌がらせ、いじめ、暴行等のパワハラを受けた」…79件
・「仕事内容や量に大きな変化があった」…68件
・「悲惨な事故や災害の体験、目撃をした」…55件
・「セクハラを受けた」…42件

と時代背景や法規制の強化等もありますが、ハラスメントの一定の知識を持っていないと、適切な業務指導でも
「これはパワハラに当たる」
「叱られた。もう会社に行きたくない。」
など何でもありのハラスメントとなってしまいます。

ハラスメントにおける教育の重要性、必要な規則の整備、会社として今だからできることをぜひ行いましょう。


ハラスメントの研修は
・一般向け
・管理職向け
と分けて行うことが効果的です。
もしご希望があればご一報ください。
当社でハラスメント研修を実施させて頂きます。
最近はオンラインでの相談も増えていますので、ぜひこちらから。
https://kkr-group.com/inquirys



【編集後記】
やはりスポコン世代なんでしょうね。
池江選手の頑張っている姿を見ると応援したくなると同時に自分も頑張ろうって気持ちになります!

この記事を書いたプロ

北出慎吾

社会保険労務士として企業の成長に寄り添う人事労務のプロ

北出慎吾(北出経営労務事務所)

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