いつ巻けばいいの?手巻き時計は 後編

川口誠

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テーマ:時計の使い方

つづき。。。。





そこでメーカーは「毎日決められた時間にゼンマイを巻いて下さい」とアドバイスするのです。
毎日決められた時間に巻くということは、巻いた時から次に巻く時までの間隔を24時間に一定できるからです。
こうしておけば、ゼンマイの駆動力低下による時間の狂いのばらつきを一定にすることができるからです。

これがもし、巻く間隔が36時間だったり40時間だったりすると、テンプの振りが悪い時間が長くなってしまうので狂いやすくなるのです。

時計の歩度調整についての一例を挙げてみましょう。


同じ時計でも、
・ゼンマイいっぱい巻くと ー2秒の遅れ
・ゼンマイ半分巻くと +1秒の進み
・ゼンマイほとんど巻かないと +8秒の進み

なんてことはよくあることなのです。




以上が「毎日決められた時間にゼンマイを巻いてください」とよく言われる理由です。
これはあくまでも、少しでも時間がよく合う状況を作り出そうという目的のための行為であるので、
「毎日決められた時間に巻かないと時計が壊れる、または機械に悪影響」ということは全くありません。

よく「毎日巻かないと機械に悪い」などと言われますが、別に毎日巻かないからといって機械がダメージを受けるなんてことはありませんので、ご心配なく


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川口誠
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川口誠(時計職人)

時計工房 勇進堂

一番の大切な仕事は電池交換です。電池交換ぐらいどこでもいいやって思うのは危険です!電池交換は知識のある僕でも今でも緊張をもって交換しています。電池交換は勇進堂は命かけています。

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