3倍?いや5倍だ!!

岡本陽

岡本陽

テーマ:営業のコツ

1日の商談数を5倍に。無駄な移動を排除し、全国をターゲットに


「今日は1日、車を運転して終わってしまった……」
「遠方の顧客から呼ばれたが、移動時間を考えると採算が合わない」

地方の営業マンや、広いエリアを一人で担当する方から、このような嘆きを毎日のように聞きます。これまでは「それでも行くのが誠意」とされてきました。しかし、その移動時間に、あなたのライバルは電話一本で5社の新規顧客と商談を進めているとしたらどうでしょうか。

前回は「電話を商談に変えるトーク術」をお伝えしました。今回は、その技術を最大化させるための「時間と仕組みのデザイン」について深掘りします。

1. 物理的な距離を「戦略的メリット」に変える


訪問営業を前提としている限り、あなたの活動範囲は「移動できる距離」に制限されます。しかし、インサイドセールス(訪問しない営業手法)を軸に据えると、あなたのオフィスから日本全国、あるいは世界中が営業ターゲットに変わります 。

私が関わったプロジェクトでは、移動時間をゼロにすることで1日の有効接触数を3〜5倍にまで増やしました 。
1日3件の訪問で手一杯だった営業マンが、1日15件の質の高い商談をこなす。この差は1ヶ月、1年で埋めようのない圧倒的な「売上の差」となって現れます 。

2. 「ターゲットリスト」の精度が生産性を左右する


単に電話をかけまくればいいわけではありません。時間を有効に使うためには、準備段階での「絞り込み」が不可欠です 。


業種・年商・従業員数による選定: 自社製品が最も価値を発揮する層をデータで絞り込みます 。


ライバルの死角を狙う: 競合他社の顧客リストや、エース営業マンが手薄にしているエリア・業界をあえて狙い撃ちします 。

優先順位の可視化: 闇雲に当たるのではなく、受注の可能性が高い先から順にアプローチする仕組みを作っておくのです 。

この「準備」に1割の時間を割くことで、残りの9割の営業時間の密度が劇的に高まります 。


3. 「ナーチャリング(醸成)」で、断られたリストを資産に変


営業活動において最も無駄なのは、「今は必要ない」と断られた顧客をそのまま放置することです。
訪問営業では、断られた先を再訪問するハードルは高いものですが、非対面営業なら「つかず離れずの関係」を維持することが極めて容易になります 。

定期的な情報提供

「この人は役に立つ情報をくれる」と思われる導入トークを準備します 。

宿題を作る

次回連絡する口実を常に作り、顧客の「イベント発生タイミング」を逃さず押さえます 。

一度は断られた相手でも、時期を置いて再連絡することで、競合他社が入り込めないほどの強固な信頼関係を築くことができるのです 。


4. 営業を「属人化」させないための仕組み


私が中小企業大学校などで6年連続教えている実戦的なセールス講座の根幹は、誰がやっても成果が出る仕組みづくりにあります 。

特別な才能はいりません。
「誰に(リスト)」「何を(トークスクリプト)」「どのタイミングで(ナーチャリング)」実行するかを体系化すれば、新人でも若手でも、今日からベテラン並みの成果を出し始めることが可能です 。

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岡本陽
専門家

岡本陽(経営コンサルタント)

IMソリューションズ株式会社

会社の利益を残す仕組を作るコンサルティングと利益を出すための行動を教える研修を行います。他の管理職研修と異なるのは「利益を出すための“行動“を教える研修」であり、利益を意識した人材の教育を行います。

岡本陽プロは愛媛新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

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