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リーダーの役割と悩み~今年の100㎞歩くイベントで学んだこと~

2018年7月17日 公開 / 2020年5月31日更新

テーマ:リーダーについて

コラムカテゴリ:ビジネス

こんにちは。

成果を出し続ける仕組み作りコンサルタントの岡本です。

今年も、「100km歩こうよ大会 in 摩周・屈斜路」に参加してきました。

公式サイト

https://www.100kmwalk.net/

昨年は、徒歩参加でしたが、今年はサポートで参加。
サポートは、各地に設置されるチェックポイントの設置や撤収、食事や水の提供、マッサージの提供、機材の運搬など、歩く方が無事ゴールできる様にサポートします。
本来、サポートは歩きませんが、最終グループの1組を「徒歩サポート」として最終チェックポイントからゴールまでの最後の区間を一緒に歩きサポートさせてもらいました。

昨年に引き続き、リーダーやチームについて改めて考えさせられる事がありました。


◆リーダーは悩む


今回、サポートさせていただいたリーダーの悩みは、

「このままのペースで歩くと制限時間に間に合わないがどうするか」

でした。

4人のグループのうちリーダー以外の3人は足にトラブルが出ている状況。
最後のチェックポイントを制限時間ぎりぎりで出たので、一定ペース以上で歩かなければゴールに間に合わない状況でした。

私はペースメーカーとしてゴールできるペースを維持しながら歩いてましたが、途中で3人のペースが落ちてきている、リーダーは迷ってました。

“急がないと間に合わない。ペースを落とさず。“というべきか?

どうすればよいか。

私は、リーダーに対して、
「もし、その言葉を伝えるとどんな影響がでますかね?」と聞きました。

リーダーは
「言ったところで足の状況を考えると、スピードは上げられないでしょう」
「間に合わないと思った瞬間、心が折れてあるけなくなるかもしれない」
「“私を置いて(残りのメンバーで)ゴールして”と言うだろう」

私は、
「言葉を伝える事での影響(効果)はわかりました。
制約条件を考えてみましょう、大会のルール上、単独でのゴールは可能です、この場のリタイアも可能ですね。選択肢としては“あり“なんですね。
誰か一人でゴールすれば良いという事も考えられますね。
ここで、改めて考えてみてください、今の自分達の目標はなんでしょうか?」

リーダーは
「みんなでゴールすること」


◆「みんなでゴールしよう!」



私は、
「すべての情報や状況について知る事には限界があるので、常に限られた情報の中判断なければならないので、リーダーが現状を分析して出した答えはどんな時も、その時の最善手を選択したのだと思いますよ。」

リーダーは「そうですよね」と言ったあと、

「制限時間内にゴールできないかもしれないけど、みんなでゴールしたいです。」

「でも、大会事務局の方に迷惑はかけられないので可能な限り早くゴールしたい。そのため、ペースはなるべく落とさずいきましょう」

そして、他のメンバーが追い付いてくるのを待ち、

「みんなでゴールしよう!」

リーダーは仲間に声をかけました。

今回は、制限時間すぎてしまってもゴールしようという決断になり。
全員でゴールに向かって歩きだしました。


◆どんな時もそれがその時の最善手


今回は、
・自分の行動による影響(効果)の確認
・ルール等の制約条件の確認
・目標の確認

を確認し、その上で決断してもらいました。

たとえ、迷いがあったとしても、リーダーの決断は
「どんな時もそれがその時の最善手」であると、まず自分自身が信じることです。
そして、その決断に責任をもてば良いのです。


◆関連コラム


100kmウォーキングを通じて仕事の目標達成について考えた
http://mbp-japan.com/ehime/imsolutions/column/5891/


「組織」ってなにでしょうか?チームで100㎞歩いた経験で振り返る
http://mbp-japan.com/ehime/imsolutions/column/5637/

この記事を書いたプロ

岡本陽

経営者と従業員をつなぐ人材を育成するプロ

岡本陽(IMソリューションズ株式会社)

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