自分軸を立てる3つの基礎―辛さを繰り返さないために大切なこと

西岡惠美子

西岡惠美子

テーマ:自分軸を立てよう




「今の自分でい続けるのが辛い」
「変わりたいけれど、どうしたらいいか分からない」

そんな気持ちを抱いている方は少なくありません。私のところにも同じ悩みを抱えて来られる方がたくさんいます。

心が疲れているとき、人はどうしても「今のままの自分ではダメなんだ」という自己否定に陥りやすくなります。
すると余計に身動きが取れなくなり、ますます変われない自分を責めてしまうのです。

では、そこから抜け出すために必要なことは何でしょうか。
私が常にお伝えしているのは「自分軸を立てる」ことです。自分軸があると、他人の目や世間の基準に振り回されず、しなやかに自分らしく生きていくことができます。

今回は、自分軸を立てるために欠かせない「3つの基礎」をお伝えします。


1.「私」を主語で考える


自分に自信がない人、自己否定が強い人ほど、考え方の中心に「私」がいません。
「他の人はどう思うだろう」「普通はこうするべき」「あの人に比べて自分は…」
こうした思考のクセは、知らず知らずのうちに「私」を置き去りにしています。

けれども、変わりたいと願うなら、まず「自分を知ること」が不可欠です。
「私は何を感じているのか」「私はどうしたいのか」
たとえ曖昧でもいいのです。頭の中で「私は」を主語にして文章を作ってみましょう。

例えば、

■「私は疲れている」
■「私は本当は休みたい」
■「私はもっと安心したい」

最初は違和感があるかもしれません。
でも「私」を主語にした言葉を積み重ねるだけで、自分の内側が少しずつ輪郭を帯びてきます。

「私がいない思考」では、変化のスタートラインにも立てません。
小さな一歩ですが、「私」を主語にすることこそが、自分軸を立てるための第一歩なのです。

2.視点を増やす


2つ目の基礎は「視点を増やす」ことです。

人は一つの視点に縛られていると、自分をとても狭い枠でしか捉えられません。
例えば、失敗した出来事ばかり思い出して「やっぱり私はダメだ」と思い込む。褒められたことがあっても「たまたまだ」「相手が気を遣っただけ」と受け入れられない。

この状態では、どんなに頑張っても「自己否定のループ」から抜け出せません。

そこで必要なのが、違う見方をしてみることです。

「別の人から見たらどう映るだろう?」
「もし友人が同じ状況なら、私はどう声をかけるだろう?」

こうして視点を一つ増やすだけでも、心は柔らかくなります。

大切なのは「良い見方」や「ポジティブな視点」にこだわることではありません。
プラスでもマイナスでも、ただ「別の視点を持つ」こと自体が意味を持ちます。

たとえば、失敗した経験を「学びの材料」として見ることもできれば、「挑戦した証拠」として見ることもできます。
一方で「二度と同じミスをしたくないから慎重になれた」と考えることもできます。どれも真実の一部であり、視点が変わるだけで気持ちの持ち方も変化するのです。

視点を一つに固定せず、いくつもの窓から自分を見てみる。それが自分軸を太くしていく大切なプロセスです。

3.自分の感情を否定しない


3つ目の基礎は「自分の感情を否定しないこと」です。

怒り、悲しみ、寂しさ、嫉妬…。こうした感情はネガティブに見られがちです。
感じるだけで苦しくなるため、「こんな感情は持ってはいけない」「感じないようにしよう」と押し込めてしまう人も多いでしょう。

けれども感情は、あなたの心が発する大切なサインです。その根っこには、まだ自分が気づいていない本心が隠されています。

たとえば、怒りの裏には「大切にされたい」という願いが。悲しみの裏には「本当は愛したかった」「もっとつながりたかった」という思いが。嫉妬の裏には「私も挑戦したい」「もっと認められたい」という気持ちが眠っています。

感情を否定してしまうと、その宝物に気づけません。
だからこそ「私は今、こう感じている」と認めることが大切です。受け止めるだけで、感情は少しずつ和らぎ、エネルギーに変わっていきます。

「感情は敵ではなく、変化への道しるべ」。
そう考えられるようになると、自分軸はよりしなやかに育っていきます。





4.自分軸が立つと、人生の選択が変わる


ご紹介した3つの基礎

➊「私」を主語で考える
➋視点を増やす
➌自分の感情を否定しない

これらを続けていくと、少しずつ「私はどうしたいのか」が見えてきます。
他人の評価や常識に左右されず、自分の気持ちを大切にした選択ができるようになります。

もちろん、自分軸を立てるのは一日でできることではありません。
小さな積み重ねが必要です。けれども確実に言えるのは、「今のまま辛い自分」を繰り返さないためには、自分軸を育てる以外に方法はないということです。

大切なのは完璧を目指すことではなく、「私は」という視点を忘れず、いろんな見方を試し、感情をそのまま受け止めてみること。
それだけで、自分を苦しめていた「否定のループ」から抜け出すことができます。

5.おわりに


変わりたいのに変われないとき、人は焦りや無力感にとらわれます。
しかし、その状態から抜け出すためのヒントは、実はすでに自分の内側にあります。

「私」を主語にすることで、自分を見失わない。
視点を増やすことで、狭い思い込みから自由になる。
感情を否定せず受け止めることで、本心とつながる。


この3つの基礎を意識するだけで、自分軸は少しずつ立ち上がり、あなたの人生を支える土台となります。

自分軸がある人生は、決して誰かと比べる必要のない、あなた自身のオリジナルな道です。
今日からできる小さな一歩を積み重ね、しなやかで揺るがない「私」を育てていきましょう。


≪自分軸の入り口を体験しませんか?≫

『自分』が無い辛さ、そろそろ手放したいですよね。
本当は伝えたい思いも、貫きたい意思もあるのに、
それを表現出来ないのは自分で自分を無視してしまう、
いないものとして扱っているようなものです。

でも大丈夫、あなたの中には確実に唯一無二の「あなた」がいます。
この機会に、私と一緒に見つけて行きましょう。

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