自分軸を育てる―10の要素と100の質問

西岡惠美子

西岡惠美子

テーマ:自分軸を立てよう

自分軸を育てる―10の要素と100の質問

はじめに:なぜ「自分軸」が必要なのか

『自分軸』という言葉は、今はもうあちこちで耳にすることが多いと思います。
「自分自身の軸・柱・核」、そう言ったイメージがわくと思います。
これらがしっかり構築されていると、安心できる感じがしますよね。
逆に自分の軸がないままというのは、木の幹が細く柔らかいのと同様に不安定で落ち着かない感覚があるかもしれません。
ご想像の通りで、自分軸が明確でないままだと、今やっていることが将来どこへつながるのか見えず、「本当にこのままやっていて大丈夫なんだろうか」と迷ってしまい、やる気が低下してしまうこともあります。
自分軸を持つことで、今やっていることが自分にとって価値があることだ、と確信でき、ポジティブに取り組むことが出来、安心して未来へ向かうことが出来ます。

ではその「自分軸」とは具体的に何かを解説し、『自分軸構築ワーク』をご案内いたします。


1.自分軸とは何か?


まず大前提として『自分軸とはなにか』について共有しましょう。
自分軸、という言葉は当然ながら専門用語ではありません。なので三者三様に持つ意味や捉え方は違うと思います。

私が皆さまにお伝えしたい、是非持っていただきたいと考える自分軸とは、『他人や環境に左右されず、自分らしさを貫くための判断基準』です。
目的地やゴールではなく、方向性を示すコンパスのようなものです。

例えば、人生には節目になるような大きな出来事がいくつもあります。
進学、就職、転居、昇進、転職、結婚、出産、異動。
どれも一生にそう何度も経験しないことです。一つ経験するごとに人生は大きく変化するでしょう。だからこそ迷います。迷うと不安が高まります。すると「どうなりたいか」よりも「より安全な選択肢は何か」という思考に陥りがちです。結果として「自分がどうなりたいか」よりも「らkそれは、自分らしい生き方と言えるでしょうか。他人の真似で決めた選択の結果として何かトラブルが発生したとき、「それもまた自分の人生の一部だから」と受け容れることが出来るでしょうか。
恐らく難しいと思います。
そして「こんなはずではなかった」思いが湧き上がり、自分の人生に対して回避的になってしまうかもしれません。

自分軸を持って「自分がどうありたいか、その自分がどこへ向かうのか」をはっきりさせることで、選択も判断も振り返りもやり直しも、全てにおいて「自分らしく」実践することが可能になるのです。

2.自分軸を掴む10の要素


では具体的に自分軸をどんなふうに見極めていけばいいでしょうか。
色んな方法があり、私のコーチングではじっくり話し合いとワークを重ねていきますが、今回はコンパクトに一般的な要素をご紹介したいと思います。

≪自分軸を掴むための10の要素≫
➊価値観 – 自分にとって大切なものは何か
➋強み – 得意なこと、自然と続けられること
➌弱みの受容 – 苦手さや限界を認めて扱う力
➍情熱(好きなこと) – 心が動く対象や活動
➎経験からの学び – 過去から得た教訓や成長ポイント
➏役割意識 – 家族・社会・仕事などで自分が担いたい役割
➐ライフビジョン – 長期的にありたい姿・生き方
➑意思決定の基準 – 選択時に拠りどころにする考え方
❾自己肯定感 – 「自分には価値がある」と認められる感覚
➓レジリエンス – 挫折や困難から立ち直る力


自分軸とは、新たに外から持ってくるものではありません。
今挙げた10の要素はどれも既にあなたの中にあります。
ただ普段は意識することが少ないため、例えば「あなたのライフビジョンは?」と聞かれてもすぐに言葉に出来ないだけなのです。

これを様々な角度から分析し、言語化し、自覚することで「自分の○○(価値観、など)は、――なのだ」と把握することが出来ます。
これを10要素分繰り返し、最終的に先ほどお話した『私はどんな人間としてどんな人生を送りたいと思っているのか』を導き出すことが出来ます。

3.掴み方の第一歩は「問いかけ」から


どうやって掴めばいいか。
それは「自問自答」です。

例えばジャーナリングもいいと思います。
『価値観:自分にとって大切なものは何か』について、5分間思いつくものを思いつくままどんどんノートに書いていきましょう。
途中で連想ゲームみたいになって、発想が広がっていくかもしれません。それ求めずにどんどん進めていきましょう。
最後に『自分はこれを大切にして今まで生きてきたんだ』と、自分の価値観を掴むことが出来るかもしれません。

または『大切なもの』を、思いつく限りどんどんリストアップしていくのもいいでしょう。
食べるもの、持ち物、毎日の習慣、心地よさ、趣味など。
そこに共通点があれば、それが自分の『価値観』です。

4.掘り下げると見えてくるもの


自分軸を掴むために自分の内面を掘り下げていくことで、最初は「無い」と思っていた「今やっていること」と「望む未来」の繋がりが見えてきます。
最初は「今やっていることと将来の夢は何の関係もないのでは」と思っていたのは、表面的な特徴や条件に目を奪われているからです。

例えば将来は『自分のやりたいことを貫きながら、周囲の人の役に立つ仕事をする』ことを目指していて、今は派遣社員で事務の仕事を頑張っている、とします。
一見何の関係も無いように見えるでしょう。しかし「派遣社員で働いている」ことで、自分の希望でフレキシブルに職場を変えることが出来ます。残業や休日出勤に時間を取られることも無いので、業務時間外は勉強や趣味、スキルアップのために使えます。あまり歓迎されないのかもしれませんが、色んな職場を経験することで人脈を広げることも出来ますし、自分に合う『人の役に立つ仕事』とはどんなものか、を経験し見極めることも出来るでしょう。

そして自分軸が明確になることで、大きな選択だけでなく、日々の小さな選択にも迷わなくなります。
今日何を着て会社に行くか、夜はどんなふうに過ごすか、電車の中でどんな本を読むのか。
全て自分軸を元に考えることが出来るので、「自分ならこうする」をスムーズに導き出すことが出来ます。

そうやって自分軸を判断基準にしながら生活することで、結果として自信が高まり、自分の行動への納得感が増して、自己肯定感が高まって行くのです。

◇◆◇自分軸構築ワーク:10の要素と100の質問ワーク◇◆◇
⇒こちらからご購入ください(note)¥1,000


6.まとめ


自分軸とは、他人や環境に振り回されずに「自分らしく生きるための判断基準」です。
価値観や強み、情熱やビジョンといった要素を掘り下げていくことで、見えていなかった自分の核が浮かび上がります。

そして、それらをつなぎ合わせ「私は〇〇を大切にしながら、〇〇を実現していく人生を送る」という一文にまとめると、自分軸が言葉として形になります。

その言葉は迷ったときに立ち返れるコンパスとなり、日々の小さな選択から人生の大きな決断まで、自分らしい道を照らしてくれるでしょう。


≪自分軸の入り口を体験しませんか?≫

『自分』が無い辛さ、そろそろ手放したいですよね。
本当は伝えたい思いも、貫きたい意思もあるのに、
それを表現出来ないのは自分で自分を無視してしまう、
いないものとして扱っているようなものです。

でも大丈夫、あなたの中には確実に唯一無二の「あなた」がいます。
この機会に、私と一緒に見つけて行きましょう。

◇◆◇無料3大特典配布中です!詳細はこちら◇◆◇


リンクをコピーしました

Mybestpro Members

関連するコラム

プロのおすすめするコラム

コラムテーマ

コラム一覧に戻る

プロのインタビューを読む

精神障害者とケアする人を支えるライフカウンセラー

西岡惠美子プロへの仕事の相談・依頼

仕事の相談・依頼