うつ病の夫を支えた20年で気づいたこと──心が折れそうな日々を乗り越えて

西岡惠美子

西岡惠美子

テーマ:体験談



「よく乗り越えたな」

今でもふと、あの時期を思い出して自分に感心することがあります。
夫がうつ病を発症し、生活が一変した2〜3年。そこから始まった長いケアラーとしての日々。

このブログでは、その経験を振り返りながら、「支える」ということの意味について、私なりの答えをお話しします。

1.夫のうつ病と、同時に襲った生活の激変


突然、夫が会社に行けなくなりました。外出もできず、病院では「うつ病」と診断されました。
「自分なんかいない方がいい」と繰り返す姿に、不安と恐怖でいっぱいだったのを覚えています。

そして同じ時期に母ががんで入院。
私は専業主婦から急遽転職し、慣れない職場に飛び込みました。
義父からの連絡に夫が荒れ、誰にも相談できず、家庭は毎日「心の戦場」でした。

2. ロボットのように過ごした毎日が、私を支えた


そんな中でも、私が心がけていたのは「日常を崩さない」こと。

◆朝起きて、ご飯を作って
◆仕事へ行き、帰って夕食を作って
◆お風呂に入って、寝る

ただそれだけを繰り返す毎日。
でもその「ルーティン」こそが、私の心を守ってくれていたのだと思います。

~*~日常を規則正しく保つことは、心の安定を保つ力になる~*~

3.「支える」って、どういうことだろう?


うつ病のパートナーを支えると聞くと、
「何か特別なことをしてあげなきゃ」「私が全部背負わなきゃ」と思ってしまいがち。

でも、20年という歳月を経て、私が感じるのは――

~*~支えるとは、一緒にいること。存在し続けること~*~

大きなことはできなくても、「ここにいる」というだけで、支えになる瞬間があるんです。

4.心に残っている、あの言葉たち


長い道のりの中で、いろんな人からいろんな言葉をかけられてきました。
その中でも、特に印象に残っている言葉をご紹介します。

◆「あなたがしっかりしなきゃね、家族なんだから」(主治医)
一瞬「そうだな」と思いましたが、あとで「それって私が決めることじゃない?」と違和感が残りました。

◆「奥さんがしっかりしてる人で良かったね」(別の主治医)
多分ほめ言葉。でも当時はプレッシャーにしか感じられませんでした。

◇「多いよね、その病気になる人」(転職先の社長)
家族が同じような状況だったと聞いて「私たちだけじゃない」と勇気づけられました。

◇「好きにしていい、応援してるから」(夫)
キャリアを変えるとき、夫が何の迷いもなく背中を押してくれました。今の私の原点になった言葉です。

5.受け取る側の「心の余白」で、言葉の意味は変わる


同じ言葉でも、嬉しく感じたりプレッシャーに感じたり。
それは「言った人の善意よりも、受け取る人の状態」に左右されるんですよね。

だからこそ、あの時の私に伝えたいんです。

~*~「もっと周りに頼ってよかったよ。あなたのように悩んでいる人は他にもいるよ」~*~

6.うつ病の家族を支えるあなたへ伝えたいこと


うつ病の症状も支え方も、家族ごとにまったく違います。
でも、だからこそ共有できる「最低限のヒント」や「公式」もある。

それを知ることで、家族それぞれの課題と向き合うための“余力”が生まれると、私は信じています。

今の私は「同じような経験をしてきた人」とつながりたいと思っています。
情報よりも「共感」が、何より心強いと感じるからです。

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