一人で悩むときのコツ

西岡惠美子

西岡惠美子

テーマ:スキルアップ/キャリアアップ

一人で悩むときのコツ
一人で悩みや問題を抱え込んでいませんか?

誰かに相談したほうがいいと分かっていても、中々踏み切れなかったり、そもそも誰に相談すればいいか分からない問題や悩みもあります。

一人で悩むとはどういうことかメリットとデメリットは何か、を考えました。

1.一人で悩むことのメリット

①自分の本心に気づく

一人で悩む、という作業は、言ってみればいつでもどこでも出来ます。
悩んだり考えたりすることが習慣化していたり得意な人は、ちょっとしたすき間時間も活用します。
とことん考えつくすことで、今まで気づかなかった自分の本心に思い至ることが出来ます。
本心とは、実はとても分かりづらいものです。
自覚できていない、普段は忘れているような本心を掘り当てるためには、とことん考えつくすことが必要です。

②他人に邪魔されない

一人で悩む、ということは、何について悩んでいて、それに対してどんなふうに考えているか、も、自分一人しか知りません。
ですので、他人に邪魔されることがありません。
悩み続ける中で、「それって人として正しいのだろうか」と思ってしまうような想定が浮かび上がることもあるでしょう。
それも自分しか知りませんから、他者からあれこれ突っ込まれることもありません。
何を考えるか、思い浮かべるかは完全に自由なのが「心」なのです。

③自分で納得できるまで考えられる

一人で悩む作業に終わりはありません。あるとすれば「納得」することです。
『そうか、そういうことか』『なるほど、わかった』
と思った瞬間です。
納得感があるからこそ、その先へ心置きなく進むことが出来ますが、どれくらい悩めば納得できるのか、にルールも目安もありません。ある日突然訪れるのが「納得感」です。
一人で悩んでいるからこそ、誰にせっつかれることなく納得感を追及できるのです。

④新しい発見を得た自分に自信が持てる

時間をかけて一人で悩んだ結果、『なるほど』とか、自分を知ることが出来る体験は、自己評価の改善や自信向上につながります。
自分で答えを見つけることが出来るのだ、と、自分で自分を頼みにすることが出来るようになると、世界が広がります。

2.一人で悩むために必要なこと

一人で悩むためには、いくつか必要条件があります。

  • 時間
  • 解決するためには何が必要か、と考える視点
  • 今・ここにいる自分を、良い悪いなどの評価をせず受け入れること
  • ドツボにはまったときの気分転換方法


一人で悩むときの最初の罠は「どうしてこうなった」という原因・理由・犯人捜しです。
必要なことかもしれませんが、どうやって解決すればいいか、という視点の「材料」にするため以外で原因探しをし始めるときりがありません。

悩み続ける中でも時間は経過し、自分も周囲の状況も変化します。変化することによって悩み方も変わっていきます。
悩み始めた当時にばかり縛られず、「今」の自分を受け入れることで解決が近づきます。

一人でぐるぐる考え続けるのは疲れます。上述した「犯人捜し」の罠にはまると堂々巡りになります。
この時に思考を中断し気分を変えてくれる手段を持っておきましょう。

3.一人で悩むことのデメリット

①偏った見方に終始してしまう

一人だけで悩むのですから、自分の考え・立場・視点からばかり問題を見てしまいます。
自分側からは見えていないものが、他の角度や場所から見れば一目瞭然だったりする。
三角錐が、横から見れば三角だけど、上から見たら丸かった、みたいな。

②社会生活に支障が出る

一人で悩み続けることで、他のことが疎かになる恐れがあります。
他、とは、寝食です。そのせいで仕事や学校、家事などの社会生活に支障が出て、周囲の批判を受けることがあります。

③自己評価が下がる

一人で悩み続けると、長引くほどに「全部自分が悪いのだ」と、自責思考に偏りだします。
悩みに対抗するためのネタが尽きてしまうのです。
結果として、自己評価が下がってしまいます。

④無限に悩む

一人で悩むということは、「メリット」でも挙げたように制約がありません。
悩んでいること自体誰も知らないので、ストップをかけてくれる人がいません。
そのためいつまでも同じことをぐるぐる考え続けることになります。

4.一人で悩む状況を悪化させる要素

一人で悩むデメリットを更に加速させる要素がいくつかあります。

  • 自分を責めることが癖なっている場合
  • 過去の回想ばかり時間をかけている時
  • 思考の内容に方向性が無い


一番は「方向性」だと思います。
そもそもどうして悩んでいるのでしょうか。
何も感じていないなら、悩むことすらしないはずです。
悩んでいる、立ち止まってしまっているのは、そのままにしておけない、と気になるからです。
今ある状態そのままではなく、○○な状態にしたほうがいいのでは、と思ったから悩んでいるのではないでしょうか。

しかしずっと悩み続けていると、悩むことそのものが主題になってしまい、最初に「○○にしたい」と考えていたことを忘れがちです。

「○○にしたい」と最初に考えたこと「方向性」です。
方向性を失うと、船で言えば航路が分からなくなるようなもの。どこかで座礁したり沈没する危険があります。
悩むときは、方向性を見失わないようにしましょう。

5.悩み別に「一人で悩む」か「相談するか」を分ける

まず、一人で悩むことに向いているテーマがあります。

  • 自分の将来について
  • 自己分析
  • 自分の感情の処理方法


などです。
共通するのは「正解がないもの」または「自分が選ばなければいけないもの」です。
選択肢も成功事例もたくさんあるでしょう。
しかしその中でどれにするか、どうするか、は、自分が納得して決めなければいけません。
そのためには一人でじっくり悩み考える必要があります。

逆に一人で考えることは向いていない問題もあります。

  • 金銭問題
  • 健康状態
  • 仕事、業務について
  • 何かの方法を知りたい


共通点は「正解がある」という事です。
ファイナンシャルプランナー、医師、弁護士、上司、その他専門家・専門機関に相談すれば容易に最善策が出てきます。
一人で悩む間に状況が悪化して手遅れになることもあります。
正解がある問題は、一人で悩むのは不向きです。相談しましょう。


6.一人で悩む時の注意点

『人は考える葦である』
と昔の偉い人が言いましたが、言われずとも人は勝手にあれこれ考えて悩む生き物です。
呼吸をするように何かを常に考えています。
悩むな、考えるな、というほうが無理なのです。
であれば、少しでもデメリットを減らして、自分にとって有効な『悩み』にしたいですよね。

そのためには、

犯人捜しをしない⇒普段から嫌いな人・モノ・状況がターゲットになりやすい
環境や自分は常に変化している、という条件込みで悩む
「誰かに聞いてもらいたい」と思ったら我慢しない


の3つを念頭に置いて、解決へ顔を向けて悩みましょう。

≪オンラインカウンセリング 惠然庵≫
Twitter:https://twitter.com/keizenan
instagram:/keizenan.counseling/

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西岡惠美子プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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