【仕事はつらいよ】①仕事のストレスの特徴
4月も中旬、桜も散って(関東地方)少しずつ新しい季節に体も気持ちも馴染み始める時期ですね。
緊張しすぎていませんか?
頑張り過ぎていませんか?
今の自分は「いつもの自分」と同じ状態をキープできていますか?
1.仕事を続ける上で現れるメンタル不調のきっかけ
仕事とストレス、メンタル不調は表裏一体です。
頑張れば緊張度が上がり、疲労もストレスも増えます。
頑張らない、という方法もありますが、今度は継続するためのモチベーションが保持できません。
自分の心身の健康とモチベーションのバランスを取り続ける必要があり、これは結構しんどい作業です。
しんどい理由の一つ目は、仕事にはその職場・企業・業界ごとの「季節変動」があるためです。
いわゆる「繁忙期」ですね。
年単位の繁忙期もあれば、月ごと(月初・月末・ゴトウ日など)で忙しくなるタイミングもあるでしょう。職種によっても違いますね。営業職、事務職、管理職種(人事・経理)ではバラバラです。
二つ目は自分自身のプライベート・私生活です。20代の人と50代の人とでは家庭の状況はかなり変わってきます。抱えている問題も違うでしょう。
個人的な要素はもっとまちまちです。
そうした色んな条件がバラバラな人が一定ではないリズムで一緒に働き続けるのですから、ストレスを感じないわけはなく、要所要所で自分に無理を課さないと乗り切れない場面も出てきます。
「無理しないで」
「疲れをためないように」
「休日はリフレッシュして」
と言われても、そうしていられない事情があれば、無理も疲れも持ち越し続けることになります。
2.辛いのは「長所がたくさんある人」
そんな状況の中で働いている人たちは、本当に大変です。
しかし一番頼りにされながら一番ケアされない層であるのも事実です。
何故なら経験や知識と、気力体力が人生の中で一番バランスよく高いポイントを保てる世代だからです。
下の世代も上の世代も支えなければいけない、逆に言うと支えることが出来るポテンシャルがあると目されている。
その通りかもしれませんが、頼られるばかりでケアされないのは辛いですよね。
更にその世代の中でも、色んなしわ寄せを一手に引き受けてしまう人たちがいます。
- 忙しい時に手つかずの仕事があることに気が付いてしまう人
- 頼まれたらNOと言えない人
- 疲れたり困ったりしていてもSOSを口に出せない人
- 他の人より少しだけ無理が出来る能力やパワーを持っている人
本来なら
- よく気が付く人
- 周囲に気を遣う優しい人
- 辛抱強い人
- 優秀な人
と、どれをとっても長所なのに、その長所が自分を追い詰めて、結果としてうつ病などの精神疾患を患ってしまうまで踏ん張り続けてしまいます。
3.自分を知ることがメンタルケアの第一歩
上記のような「長所」は、子供のころから親や先生から言われることをまじめに守り続けた人に多い長所ではないでしょうか。
頑張れば褒められる、親や先生が嬉しそうな顔をする、もっと褒められたい・嬉しそうな顔が見たいと思って自分でも気づかないうちに周囲に合わせる習慣が身についてしまう。
文句も言わず頑張っているから、周囲は「無理をしている」ことに気づかない。
「そういう子(人)なのだ」と解釈して、放置される。
そして周囲が何も言わないから、本人も「これでいいのだ」と無理をし続ける。
学生の間、親元で暮らしているうちはまだ何とかなるかもしれません。
学校の成績以外で成果を求められることは少ないから、とりあえず勉強を頑張っていれば生活していけるからです。
しかし社会人になって、親元から独立して、自分で家族を持つようになると、「周囲が良いということ」に照準を合わせて頑張り続けることに次第に無理が生じてきます。
本来ならもっと前に無理を感じていてもおかしくないのです。
どんな人にも自我があります。自分とはこういう人間なのだ、という自己像(アイデンティティ)を作り上げる時期が、社会人になるより前にあるはずなのです。
しかし現代の過剰に周囲に同調することを求めてくる社会の中にいると、自分自身を見出そうとする行動や思考が封じられることがあります。
真面目で優秀で周囲に気遣い続けて大きくなった人ほど、自己像を作り上げる作業の中で起きる周囲との衝突を避けようとしてしまいます。
しかし、衝突は避けられたとしても「本当はこうしたかったのに」という気持ちが消えるわけではありません。
「本当はこうしたかった」という欲求に蓋をしたまま過ごし続けることで、心が追い詰められ、ストレスが肥大し、メンタル不調を引き起こしてしまうのです。
メンタル不調を防ぐための第一歩は、自分自身の欲求に気づくことです。
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では、仕事をするうえで
- 自分の欲求を知る方法
- 自分の方針を周囲へ伝える方法
- 不調をケアする方法
とはどんなものがあるか、を、次回考えてみたいと思います。
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