英検1級道場-英検1級単語問題2,014問を分析―「よく出る単語」と「よく正解になる単語」は違う!

山中昇

山中昇

テーマ:英検1次試験に関する情報

英検1級の2026年度第2回試験が近づいてきました。

試験直前になると、「膨大な英検1級単語の中から、何を優先して覚えればいいのか」と悩む人も多いと思います。

そこで今回、英検1級道場で保管している過去問を使い、1997年度第2回~2026年度第1回まで、約29年間の英検1級単語問題2,014問を分析してみました。

■同じ単語が何度も選択肢に登場している

まず、正解・不正解を問わず、4つの選択肢に登場した単語・熟語を調べました。
すると、同じ単語が何度も繰り返し使われていることがわかりました。
特に多かったものは次の通りです。

11回 placate
10回 dissipate
9回 appease  deferential  venerable

さらに8回登場したものには、下記などがあります。
abate / apathetic / austere / derision / emulate / futile / incarcerate / instigate / sporadic / tarnish

熟語でも、
clam up 9回
gloss over 8回
pan out 8回
boil down to 7回

など、何度も繰り返し登場しています。

語形変化や同一語族をまとめて集計すると、3回以上選択肢に登場したものは、単語978語族、熟語122語族、合計約1,100語族ありました。

注:語族は、現在形、過去形、ing計などをまとめた呼称です

つまり、英検1級の単語問題は毎回まったく新しい単語だけが出ているわけではありません。
過去に出た単語が、形を変えながら何度も再登場しているのです。

■しかし「よく出る単語=よく正解になる単語」ではない

ここで、もう一歩踏み込んで分析しました。
選択肢に何度も出ているからといって、その単語が何度も正解になっているとは限りません。

そこで今度は、2,014問の「正解」だけを取り出して分析しました。
すると、とても興味深い結果になりました。

代表的な上位20語を「選択肢として登場した回数 → そのうち正解だった回数」で示します。

acrimony 5回 → 正解5回
appalled / appalling 6回 → 正解5回
blatant / blatantly 5回 → 正解5回
hindsight 5回 → 正解5回

asylum 4回 → 正解4回
bask 4回 → 正解4回
contingent 4回 → 正解4回
culminate 4回 → 正解4回
deterrent 5回 → 正解4回
detriment 7回 → 正解4回
fiasco 4回 → 正解4回
immune 5回 → 正解4回
impeccable 5回 → 正解4回
incarcerate 8回 → 正解4回
lucrative 7回 → 正解4回
mesmerize 6回 → 正解4回
meticulous 5回 → 正解4回
oblivious 7回 → 正解4回
pristine 7回 → 正解4回
quell 4回 → 正解4回

これは非常に重要なデータだと思います。
たとえば hindsight は5回登場して5回とも正解です。
一方、選択肢として非常によく登場する単語でも、正解になる割合がそれほど高くないものがあります。

つまり、
「過去問に出た単語を覚える」だけでなく、「過去問で正解になった単語を特に重視して覚える」という勉強法には、十分な合理性があると言えそうです。

■試験直前だからこそ、勉強する範囲を絞る

英検1級の語彙は膨大です。
試験直前になって、知らない単語を片っ端から覚えようとしても限界があります。

それよりも、
① 過去問で正解になった単語を再確認する
② 何度も正解になっている単語を最優先する
③ 頻出する熟語も忘れず確認する
④ 単語だけでなく、実際の問題文の中で意味と使い方を確認する

このように優先順位をつけて勉強するほうが効率的です。

私はこれまで英検1級の指導で、過去問を繰り返し研究することの重要性を強調してきました。
今回、約29年間、2,014問を実際にデータで調べてみると、「過去問は宝の山である」ことが改めて確認できました。

2026年度第2回試験まで、残された時間は多くありません。
今から新しいことに手を広げすぎるのではなく、出題実績のある重要語を確実にものにする。
最も効率的な準備をして、本番に臨みましょう。

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このように、やみくもに手探りで準備するのではなく、事実データを使って科学的に傾向を分析することで対策すべき方向が見えてきます。

英検1級道場は、私氏自身が受験を続ける中で蓄積してきたデータを駆使し、受講者の得点アップにつなげていきます。

いつでも声をかけてください。
1人1人のニーズに沿って、マンツーマンでサポートし、合格につなげます。

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山中昇
専門家

山中昇(英語講師)

英検一級道場

英検1級1次・2次試験合わせて通算90回合格という実績と経験を生かし、朝7時から夜10時までオンライン(zoom)マンツーマンでの英語レッスン。年齢・場所不問、世界中に受講生あり。オフ通いも可能。

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