英検1級道場-2015-3英検1級単語問題の研究-傾向と対策
先日、マイベストプロに下記の記事を掲載しました
https://mbp-japan.com/chiba/eiken/column/5202863/
英検1級道場ーaccountability, liable, responsibleとの違いについて(日本語では“責任”と訳される)
この記事に関して、長岡先生からメッセージが届きました
皆さんにシェアします
(長岡先生は私の英語の恩師、上級者のためのグループレッスンを担当していただいています)
https://mbp-japan.com/chiba/eiken/seminar/5012988/
<長岡先生からのメール>
9月24日のPBSのPBS NewsHourのNews Wrapで2回続けてaccountableの用例が出てきました。
accountableという言葉が少し前に話題になりました。
昨日PBSを見ていたらこの言葉が2回出てきたので紹介します。
最初の例はテキサスの移民税関捜査局(ICE)の施設で起こった事件です。
近くのビルの屋上から男がライフル銃で施設を銃撃して、移民審査を待つ収容者が殺害されました。
以下FBIの事件担当者のコメントです。
Joe Rothrock, FBI Special Agent in Charge:
This is just the most recent example of this type of attack.
This will be a whole-of-government response.
There will be no resource not utilized to bring all those individuals who are responsible, to bring them to justice and to hold them accountable
.
2つ目の例は、ワシントンDCで発生したアメリカン航空の旅客機と米軍のヘリが空中衝突事故に関するものです。
遺族が連邦航空局(FAA)、軍、アメリカン航空などを相手取って訴訟を起こしました。以下アンカーのコメントです。
The family of one of the victims of this year's midair collision in Washington, D.C., is suing the government and the airlines involved.
The lawsuit filed today is the first that aims to hold the FAA, the Army, American Airlines and its regional partner, PSA Airlines, accountable for the crash.
It claims that the carriers and officials utterly failed in their responsibilities to the traveling public.
2例とも説明責任で済む話ではありません。
結果に対して具体的な形で責任を取らせるという意味です。
平たく言うと、トップの辞任や裁判での裁きを求めるということです。
accountableを「説明責任」と訳す人は山ほどいます。そちらの方が多数だと思います。
なぜかと言えば学校でそう教わっているし、辞書にもそう書いてあるからです。
また一見して適訳のような印象を与える訳語だという事情もあるのでしょう。
辞書にはとんでもない間違いや誤解を招くような説明がいくらでもあります。
そこはネット情報も同じことです。
健全な懐疑心を忘れないようにしましょう。



