英検1級道場-短期受講者からの2016-3英検1級合格体験記を紹介します

2025-1英検1級1次試験に合格した70歳のシニア男性の体験記を、7月8日に投稿しました
https://mbp-japan.com/chiba/eiken/column/5197613/
今日は、その追記版を紹介します
投稿をお願いした目的
・英語力向上や英検合格に苦労なさっている皆さんへの励みにしたい
・これまでの勉強を総括した形で棚卸する機会とする
経過:
・2023/10/10から、週1回、80回のレッスンを受講し、2025-1英検1級1次試験を突破した
・06/23に1次試験合格を確認し、06/24~07/05まで毎日、11回、2次試験対策レッスンをした
・07/06に2次試験を受け、07/15に英検HPで合格を確認した
*2次試験ではレッスンで練習したトピックが出て、それを選んでスピーチしたとのことです
毎週火曜日の朝07:00~07:45、1次試験で80回、2次試験で11回のレッスンをしましたが、これくらい、基本に忠実に、地道な努力を、ひたむきに積み重ねてこられた方は珍しいです
「基本に忠実に」「当たり前のことをあたりまえにやる」「研究を怠らない」このお手本を示し、ついに目標を達成しました
英検1級道場では、一人一人の様々な需要をマンツーマンで解決するお手伝いをしています
・1級には飽き足らず、1級レベルをはるかに超える力をつけたい、
・1級に合格はしたが、特定の単元で弱点を抱えた偶になっており、克服したい、
・準1級に合格したい
下記のサイトに様々なメニューを用意していますので、気軽にご相談ください
https://mbp-japan.com/chiba/eiken/seminar/
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下記が、2回目の体験記です
今振り返りますと、2次対策では先生の「皆よりちゃんと話せている」と言う評価が、自分としては何も根拠のないまま、勝手に信じることになり、結果として自信を持ってその勢いで2次に対応出来た印象があります。
まさに「豚も褒めれば木に登る」状態でした。
とは言え、合格は合格で、素直に嬉しく思っております。
今までのご指導に心より感謝申し上げます。
これから合格される方の参考になればとの思いで、自分の経験をありったけ書いてみました。
<2025-1英検1級2次試験合格>
本日2次試験の発表があり、基準点602に対し609点で合計2672点とギリギリで合格しました。
実は先生からレッスン時、「大丈夫だ」と言う激励というよりも洗脳を受け、自分でも合格出来ると思い込んでいましたが、結果を見て現実を知り、急に冷や汗が出て来ました。
今日まで山中マジックにかかっていたようです。
前回、今までどのように私が勉強して来たかを記載しましたが、補足として下記致します。
<先生への御礼>
先生のご指導がなければ、恐らく英検1級は合格しなかったものと思います。
的確な私の英語能力の分析から始まったご指導(最初のレッスンの時、学力不足を的確にご指摘頂きました。
準1級は当てずっぽうでたまたま合格出来たことは自分でもわかっていました)、更に博学な知識に基く英語だけではない世界情勢の分析の説明などは、読解問題、作文、スピーキング準備にも役立ちました。
ご自分もずっと試験を受け、身を持って体験していらっしゃるので、実体験をもとに現状の英検の傾向を分析し、的確な指導をして頂きました。
あの大谷選手でさえ、ピッチングコーチやバッテイングコーチがいます。
私のような凡人には当然なくてはならない人でした。
特に全体授業ではなく、マンツーマンで併走して教えて頂いたことが励みとなりました。
それ以外にも、人間はどうしても自分に甘くなります。
毎週1回授業があると言うことは、自分に対する良いプレッシャーとなりました。
<2次試験対策>
1次試験が終わった翌日から、持病の喘息に起因する気管支炎を併発し、2週間弱寝込んでいました。それもあって事前対策は出来ず、最終的には1次の合格が判明してから先生に11日連続でご指導を受けました。
2次試験対策はこれだけで、対策本も購入していませんでした。それよりも、そもそも英語を話したと言う経験がほとんどありませんでした。又、2次試験の合格点はどの程度なのかも知らない状態でした。
それでも、レッスン中、先生にずっと励まされていたので、前向きな気持ちで取り組めました。
英作文で課題について3つ理由を考えると言うことを1次試験対策で励行していました。
この習慣を続けて来たので、スピーチ用に2つ理由を考えることはあまり苦痛ではなくなっていました。
先生より膨大な過去問を頂いたので、それをA3 にコピーして、余白に理由を2つ書いて見直していました。
どうしても理由が思いつかない場合にはChatGPTのお世話になりました。
それでも2週間で全ては出来ませんでした。
更に、日本語でこの理由を考えるのですが、それを英語にする時に、以前は単語が出て来ませんでした。ところがずっと単語学習をして来たおかげか、日本語に相当する英単語が比較的容易に思いつくようになりました。
ただ、英単語は思いついても、文章表現については正しく言えているかどうかわかりません。
これも先生から教えて頂いたChatGPTを活用しました。
例えば、「全ての物事には良い面もあれば悪い面もある」と表現したいと思いました。
今までなら、辞書を引いて文章を作っても、本当に正しいのか確信がありませんでした。
ところがChatGPTならあっという間に、everything has advantages and disadvantagesと言う表現を作ってくれます。
自分が言いたかった表現であり、本に書いてあったことを記憶するわけではないので、すぐに覚えられました。
更に日本語だとややこしそうな表現ですが、英語だと主語+動詞の単純形です。このように、仮定法だとか、関係代名詞だとか使った複雑な表現は(出来なかったこともあり)避けました。
話すと言う訓練は特にしませんでしたが、1次対策中も旺文社のアプリ「英語の友」を利用していました。先生より自分で喋れないものは聞き取れないと説明頂いていたからです。
又、音読が良いとネットなどで目にしましたが、自分がちゃんとした発音が出来ているのかわからずむやみにやっても変な癖がつくのではと思っていました。
このアプリでパス単を使ってスピーキング練習ができたので、先生にレッスンをお願いした時期から毎日必ず30問やっていました。
発音がちゃんとできないと、そこに印が出るので、すぐ電子辞書で発音を調べ復習していました。英語は文字と発音が一致しない単語が多く苦労しました。
(例 )tolerance これはどう見てもトレランスですよね.しかし実際の発音は最初からダメでした。それにアクセントが入るので厄介でした。
これらは頭では覚えても、実際話す時にいちいち思い出してはいられません。
それこそ反射神経で対応するしかないと思いました。それには単語学習と同様脳を騙す豊富な反復が必要と思いました。その意味でこのアプリは私にとっては有益でした。
ちゃんと間違いなく喋れると“perfect”とコメントが出るので、この発音でいいんだと、根拠はないものの自分への自信となったからです。
スピーキングの文章はパス単の単語に連動している文章で、短く、かつ先生がおっしゃっていた「単語は文章で覚えることが大切」と言う勉強方法にも通じると思っていました。
とは言っても2次対策で先生には何十個もの単語のアクセントを直してもらいました(developmentと言う単語のアクセントも間違っているようなありさまでした)。
自分自身でなぜ喋ることが出来ないかを考えてみると、経験不足もさることながら、発音がおかしいのではないか、しゃべっていることが間違って笑われるのではないか、そもそも通じないのではないかなど、一般的な日本人が持つ気後れのようなものが最大の原因だと思いました。
しかし、この訓練をずっとやり続けて来たので、発音や内容に対する不安はなくなり、不思議なことに、ちゃんと話せるんだと思い込めるようになりました
ただこれは試験対策で、スタバでコーヒーをどう頼んだら良いかとか八百屋でバナナ6本買うにはどう言ったら良いかはいまだにわかりません。
又、これは勝手に思い込んだだけで、本当に相手に伝わるかどうかは考えていませんでした。
それ以後は、文章を作る訓練をして来て頭に浮かんだことが不安なく口からも出せるようになりました。?と思った時はすぐchatgptのお世話になりました。
どのように面接が行われるのかは先生から詳細に説明して頂きました。
自己紹介は自分で文章を作り、それをChatGPTに直してもらいました。
自分が作ったものなので頭に残ります。
先生よりは長すぎるので短くするように等、具体的なご指導も頂きました。
スピーチ内容も作文と同じく、結論を先に言ってその後2つの理由を述べ最後に又結論を述べると言う作文と同じ方式にしました.
したがって自分の中では混乱はありませんでした。一つの理由について簡単な文章で2つ程度の説明をするとちょうど2分程度で終わるような形となりました。
これも先生に教わったことですが、面接中は常に笑顔で、相手を見て大きな声で話すようにしました。
試験では実際にレッスンで先生と練習した課題が(形は変わっていましたが)出て来たので、パニックになることはありませんでした。
そして、一番大きかったのは、先生がレッスン中ずっと褒めてくれたことでした。
何の根拠もないのに、先生の言葉を信じ、受かると勝手に信じて気合いで試験に臨みました。
それこそ、「豚もおだてりゃ木に登る」状態でした。
<その他>
◇英検1級を目指した理由
私は英語が好きと言うこともなく、学生時代も中間くらいの成績のごく平凡な人間です。
現役時代、会社からの義務と言うこともあり、TOEICを勉強していた際、参考書を探しに行った日本橋の丸善で英検の文字が目に入りました。
そうだ、英検もあったんだと1級の過去問を手にして見ましたが、最初の単語でさっぱりわからず、これは相当勉強しないと合格しないと思いました。
一方、準1級は行けそうな気がして、特に準備もせずに受けたらぎりぎりで合格しましたが、それ以後英検には興味もなく、そのままにしていました。
70歳近くになり、人生も残り少なくなったこの時に、やり残したことがあると感じました。
その中の一つが英検1級でした。
恐らくあの日丸善で英検の参考書を手にしなかったら、そんなことは思わなかったと思います。
手をつけてしまったが故に、準1級は中途半端と感じました。
特に、死の間際に息子から「父さん何か言い残すことはない?」と聞かれ、「英検1級を取りたかった」と言い残して死ぬようなことになったらと思うと、恐ろしさがこみあげて来ました。
これが先生にレッスンをお願いすることとなった理由です。
◇英語の上達
語学の上達は勉強時間に比例してきれいに右肩上がりには上達しないと感じました。
だいぶ勉強した後「あれ?なんかちょっとわかるな」と言う感覚が得られますがその後は又ずーっと膠着状態が続きます。
人によって1か月だったり、半年だったりするようですが、多くの方がこの膠着状態に耐えられず、自らを責めて勉強を中止する方も多いと聞いています。
それでも続けているとある日、「あれ?これもわかるぞ」と言う感触が得られます。
これが外国語学習の傾向と思います。学術的にもこの現象は名前があったように思います。
僭越ながら、1級を目指していらっしゃる方々はこの現象にめげることなく最後まで続けて行って欲しいと思います。
◇オタク的試験対策(1次試験)
試験を受けている間、問題を解くことに集中出来る環境を作ることが大切だと思いました。
どんな小さなことでも、心配や不安のせいで試験に影響しないようにするためです。
細かいことですが、ご参考までに下記します。
◇何かを得るには何かを捨てないといけない。
聖書の世界にも、何かを神に依頼する際生贄を備えたりしたようです。
そこまで大袈裟ではなくても、日本にも「二兎追うものは一兎も得ず」と言う諺もあります。
私は夜に少しお酒を飲むことが多かったのですが、この習慣をやめました(断酒までは行きません。あまり追い詰めるのも良くないと思いました)。
結果、食事後も勉強する時間が取れ、体調も良くなり、そもそもお酒を飲みたいと言う気持ちもなくなりました。
◇放送の音
試験会場には早く行って、リスニングで使うスピーカーの一番前に座るようにしていました。年のせいか後ろだとよく聞こえないことがあったせいです。
逆に余りにも音が大きくて良く聞こえないと言うこともありましたが、後ろだから聞こえないのではないかと言う不安は払拭出来ました。
◇スナック
試験はいつも午後だったものの、昼食を食べてからだと眠くなる恐れがあったので食事はしませんでした。しかしある時エネルギー切れになった印象があったこともあり、それ以後はカカオ成分が高いチョコを持って行き、試験の前に食べていました。
本当かどうかわかりませんが、脳の活性化に即効性があると言う記事を見つけたからです。
年を取ると集中力が長続きしないので、こう言うものにすがったりしました。
◇筆記具
いつもは0・5ミリのシャープペンと鉛筆を使っていました。
ところがある時リスニング中に手が震えてマークシートがうまく埋められず、はみ出してしまいました。ちゃんと読み取れないのではないかと気になり、その後のリスニングに集中出来ませんでした。
その時、どんな小さなことでも障害になりそうなことは除去しないといけないと思いました。結果、マークシート用の太い芯のシャープペンを購入しました。
これで不安が払拭出来、目の前のことに集中できるようになりました。
又、作文などで消しゴムをよく使いましたが、細かい消しかすが回答用紙に広がりそれを手で払って捨てると表面が汚れたりしてストレスを感じました。
汚れた回答だと評価に影響するのではないかとまで思いました。ある日100円ショップで消しかすがまとまる消しゴムと言うのを見つけ使い始めました.
消しかすがきれいにまとまり、手で払っても用紙が汚れることはありませんでした。
これでストレスが軽減しました。
筆記用具は最低5本用意して、すぐ使えるようにシャープペンも芯を出した状態で置いていました.消しゴムも最低3個は持って行きました。
◇耳栓
ある時私の後ろに花粉症の人が座り、試験中ずっと鼻を啜って、試験に集中出来ないことがありました。次の回より耳栓をしたい旨試験場の係官に話し、許可をもらって使用し快適でした。
ただ、今回はtoeic の不正事件のせいか認められませんでした。
結果は別として、何かあれば遠慮せず申し入れ、障害となりそうなものは除いて行く方が良いと思いました。
◇トイレ対策
年を取るとトイレが近くなります。
ある回で筆記が終わった後どうしてもトイレに行きたくなりましたが、時間がありません。我慢はしましたが、集中出来ませんでした。
それ以後、笑われると思いますが、介護用のオムツを履いて行くようにしました。もちろん漏らすようなことはないのですが、もし万が一不測の事態があっても問題ないと思えることが安心感につながりました。
結果、試験にも集中出来、又不思議なことに、トイレに行きたいと言う気持ちそのものもなくなりました。介護で大人用のオムツを目にしていたので、ある日閃いたものです。
◇服
年を取ると体温調節が難しくなります。試験場はエアコンのせいで暑かったり寒かったりします。
そこで必ず薄いジャケットのようなものを持参していました。
結局使ったことはありませんでしたが、寒くなったらこれを着れば良いと言う気持ちが余裕を産み、試験に集中出来たと思います。



