英検1級道場-戦い済んで、日が暮れて 私も受験してきました(38回目)
準1級の読解問題の難易度はとても高いという事実を、2024-3の試験問題を研究する中で証明します
2024-3 準1級 大問3 読解問題2 Bretton Woods
本文は510字あり、4段落で構成されています
原文の英文をそのまま使うと、英検の著作権に触れるので、本文を1/5に要約した英文をグーグル翻訳したものを使って説明します
下記が要約です
1944年、連合国はニューハンプシャー州ブレトンウッズに集まり、第一次世界大戦の経済的混乱後の安定した国際金融システムを確立しました。
この協定により、米ドルは金と連動して世界の主要な準備通貨となりました。
当初、このシステムは安定をもたらしましたが、戦後のヨーロッパはドル不足に苦しみました。
経済崩壊を防ぐため、米国はマーシャルプランを開始しました。
しかし、インフレや軍事費などの経済的課題により、システムへの信頼は弱まりました。
1971年、米国はドルの金兌換性を終了し、ブレトンウッズ体制は事実上解体されました。
崩壊したにもかかわらず、このシステムはIMFと世界銀行の設立につながり、今日の世界経済を形作りました。
この記事の英文構造は複雑ではなく、文章理解にはそれほど苦労はありませんが、問題は、背景知識がないと理解できないという点です
第一次世界大戦終了から世界大恐慌を経て、第二次世界大戦につながり、戦後の国際金融システムに至る流れが書かれているのですが、高校の世界史(日本史)教科書に書いてある内容です。この知識が無ければ、読んでもちんぷんかんぷんになります
読解問題攻略には必須条件があります
・単語を知っている
・文法を踏まえて文の構造が理解できる
・背景知識を踏まえて文章の意味を理解する
準1級は、大学中級レベルの人が受ける試験です
ですから、ここに紹介しているレベルの英文が出題されることは当然のことです
英検1級道場には、英検準1級、1級合格を目指す小学生、中学生、高校生、大学生が多数学んでいますが、英語力だけではなく、日本語力、つまり、日本人としての高い教養を身に着けることを強調しています



