英検1級道場-2024-2英検1級読解問題で合格点を取るための秘訣-大問2の2番

山中昇

山中昇

テーマ:読解力向上のために

2024-2英検1級 大問2 読解問題 1番 は、386ワードの長文内の語句補充問題です

これは、個人の気候責任について「カーボンフットプリント」よりも包括的なモデルとして「気候の影」の概念を説明する記事です

■段落ごとに要約
The term "carbon footprint" calculates individual CO₂ emissions, yet it often overlooks factors beyond personal control, like local policies or limited resources. Journalist Emma Pattee points out that the concept of individual responsibility for climate change was popularized by an oil company, which shifts focus from the fossil fuel industry's role in the crisis. Even during lockdowns, when emissions dropped due to limited travel, fossil fuel production continued largely unaffected, showing lifestyle changes alone cannot counter the industry's impact. Pattee suggests an alternative model, the "climate shadow," which assesses broader influences, such as promoting climate-friendly policies or encouraging environmental discussions. This approach highlights collective action as crucial for addressing climate change effectively.112 386→112

■上記のグーグル翻訳
「カーボンフットプリント」という用語は、個人の二酸化炭素排出量を計算しますが、地域の政策や限られた資源など、個人の力では制御できない要因を見落としがちです。ジャーナリストのエマ・パティーは、気候変動に対する個人の責任という概念は石油会社によって普及したものであり、危機における化石燃料産業の役割から焦点がずれていると指摘しています。移動制限により排出量が減少したロックダウン中も、化石燃料の生産はほとんど影響を受けず、ライフスタイルの変化だけでは産業の影響に対抗できないことを示しています。パティーは、気候に優しい政策の推進や環境に関する議論の促進など、より広範な影響を評価する代替モデル「気候の影」を提案しています。このアプローチは、気候変動に効果的に対処するには集団行動が重要であることを強調しています。


■全体を要約する形での要約
This is an article explaining the concept of "climate shadow" as a more comprehensive model than "carbon footprint" for individual climate responsibility. The carbon footprint framework, which calculates a person’s CO₂ emissions, overlooks systemic issues and constraints that affect individuals’ choices, like local policies or limited resources. Journalist Emma Pattee notes that the concept was initially promoted by an oil company, which shifts attention from the fossil fuel industry’s role in climate change. Pattee’s “climate shadow” model includes broader actions, like voting for environmentally supportive candidates and encouraging climate discussions, to inspire collective efforts that address root causes of the climate crisis more effectively.104   386→104

■上記のグーグル翻訳
これは、個人の気候責任について「カーボンフットプリント」よりも包括的なモデルとして「気候の影」の概念を説明する記事です。個人の CO2 排出量を計算するカーボンフットプリントのフレームワークは、地域の政策や限られたリソースなど、個人の選択に影響を与える体系的な問題や制約を無視しています。ジャーナリストのエマ・パティーは、この概念は当初石油会社によって推進され、気候変動における化石燃料産業の役割から注意をそらしたと指摘しています。パティーの「気候の影」モデルには、環境保護を支持する候補者に投票したり、気候に関する議論を奨励したりするなど、気候危機の根本原因に効果的に対処する集団的努力を促す幅広い行動が含まれています。

--------------------------

上記で示すような論旨を理解できれば、センテンスとセンテンスの間をつなぐセンテンスを見つける形での3問の正解を得ることは難しくありません
但し、細部を正確に読まないと、2択に絞れても、最終どちらにするか迷うような選択肢の記述になっています

解法は、高速で、段落ごとに論旨を正確につかむことです
あたりまえのように聞こえますが、日頃から読む力をつけていないと難しいです

歴史などの背景知識も必要です
英検1級は、4年制大学を出て、社会の第一線で活躍するハイレベルの大人を対象にした試験ですので、小学生、中学生、高校生にはハードルが高すぎる内容です

大学在校生や大人でも、しっかりと理解できる人はそう多くはないと想像します

リンクをコピーしました

Mybestpro Members

山中昇
専門家

山中昇(英語講師)

英検一級道場

英検1級1次・2次試験合わせて通算87回合格という実績と経験を生かし、朝7時から夜10時までオンライン(zoom)マンツーマンでの英語レッスン。年齢・場所不問、世界中に受講生あり。オフ通いも可能。

山中昇プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

関連するコラム

プロのおすすめするコラム

コラムテーマ

コラム一覧に戻る

プロのインタビューを読む

自ら英検1級合格を続ける英語指導者

山中昇プロへの仕事の相談・依頼

仕事の相談・依頼