英検1級道場-帰国子女中学1年生奮戦す! 英検1級合格体験記
2024-1英検1級1次・2次試験に1回で合格した受講者から忌憚のない意見が届いたのでシェアします。
今までこんな意見を耳にしたことがありません。
また一人一人の勉強(弱点)の悩みや合理的な解決に導くためのヒントがたくさんあります。
そして、英検1級道場の価値を知るために学ぶことが多い意見です。
英検1級道場は、マンツーマンのオンラインレッスンが特徴です。私自身が受験者であることも大きな特徴です。(55回受験)
私が手が回らない範囲でサポートをお願いしている先生も、敗戦を繰り返し、苦労した末に英検1級に6回合格を経験している現役受講者(8年目)です。
つまり、英検1級道場とは、合否を多数経験する中で、英語学習者の悩みが自分自身の経験としてわかり、弱点を克服するための有効な手立てを指し示すことができる場です。
英検もどんどん進化しています。
私自身が受験を続けることで、英検の変化に自ら直面しているからこそ、親身で合理的なサポートができるのだと考えています。
下記が投稿です。
読みやすさを考慮して一部体裁を変えていますが、原文をそのまま掲載しました。
以下の内容にすべて同意するわけではありませんが、ひとつの意見として尊重し掲載することにしました
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2024-1英検1級に合格した私は体験記投稿を依頼されたのですが、多数の先人が素晴らしい成長の報告をしておられる中で、私は比肩する物を書けませんでした。
なので、個人の経験談というより、他人に通用すると思われる一般論に勝手に変更し、山中先生の授業について私なりに考えてみます。
1. 個別指導であること
リスニングが好例と思うので、それを書いてみます。
受験生が実力向上のためのボトルネックを1人で見つけることは困難です。
私が見てきた限り、多くの受験生は、リスニングの成績が良くないとき、
「リスニングが分かるのに必要なほど語彙力がないから点が取れない」ではなく、
「リスニングができない」と漠然としか、言わないようです。
にもかかわらず、リスニングができない理由は多様で、例えば下記のような点です:
・語彙力の欠如、
・発音を間違って覚えている、
・ゆっくり話せばわかるが音声を素早く理解する能力の欠如、
・簡単な単語の音が聞き取れてない、
・リエゾンなど音の変化が分かってない
当然、原因が違えば対策が違います。
その上、何らかの手段で、難しい語彙力が欠如していると受験生が独自に判断しても、その判断が間違っている恐れがあります。
原因はそれでなく、前置詞など簡単な単語が聞き取れてないから、その受験生は発話を理解できないかもしれません。
当然、最大の問題点に対する努力及びその改善がなされるまで、その人の実力が上がらないかもしれません。結局、一人の教員が一人の生徒の問題が何なのかを突き詰める必要があります。
この点で言うと、山中先生はマンツーマンで個別指導されており、私が苦手としているリスニングの課題をひとつひとつ掘り下げ、上達するための具体的なコツを伝えてくれました。
2. 山中先生が生徒をパターン化すること
繰り返しですが、教員1名対多数の生徒の授業や、インターネットなどにある合格者が書いた対策は、一部の人間に無効という危険性があります。
よって、実力者は各々の受験生の能力を検証し、問題を抽出し、それに対する適切な解決策を提示する必要があります。
さて、私の受けた授業やマイベストプロの記載から判断すると、山中先生はこれまで多数の生徒を分類し、各々のグループに対する有効な解決策を試されてきたように思います。
https://mbp-japan.com/chiba/eiken/column/5167340/ で、山中先生は私を「特別に熱心」と評価されましたが、私の視点からそれを言いかえると、次のようになります。ただし、特に教職の方にとって、ここから辛辣な内容になります。
私が見てきた限り、インターネット上で英検1級に合格したと報告する人間はもちろんのこと、英検1級の対策教育に携わる教員の中には、個々の受験生の抱える問題の精緻な追求をせずに、自分に有効だった(あるいは、教員がいわゆる後ろ向きな研究<retrospective studies>を満足にせず、受験生にとって有効と勝手に思い込んでいる)やり方を画一的に紹介しているようです。
そうではなく、同じ問題を抱えた生徒を対象に、山中先生は勉強法を試し、その有効性を検証してこられました。
明らかに、前者の勉強法ではなく後者の勉強法が私の実力を高めると私は思いました。
なので、先生がおっしゃった勉強法を私は信用し、なるべく再現できるように努めました。
3. 山中先生自身がこの試験を受けられていること
読む・聴く・書く・話す、という能力を向上させる視点から言えば、英検は良質と言う主張に私は同意します。
しかし、ハッキリ言って、私は2度とこんな試験受けたくない。つくづく嫌になりました。
理由は次の通りです:
・どうでもいい(実学と言えない)生物や文学の話を受験者は素早く正確に読まされ聴かされ(Reading part 2-4, Listening part 2)、
・環境なんか改善するわけがないのに環境保護について200字強で駄文をかかされ、
・あるいは2分で退屈なスピーチさせられ(Part 5&2次試験)、
・他愛のない会話を聴かされ(Listening part 1)、
・回答に不要な情報を沢山含む要領の得ない発言を聞き漏らしなく理解させらされ(Listening part 3 & 4)、
・面接官がトピックに関する知識について詳しくないとか、面接官の声が小さいとか、面接官の発言の構成がイマイチ(いわゆる、作文で言うawkward)なだけで、不合格の確率が上がり(2次試験のQ&A)、
・挙句は合否と関係なく、1万円以上のお金と日曜日2日間が、お釈迦です。
・精神的にも、肉体的にも、過酷。
したがって、教員がこの試験をよほど好きでないと、これを何十回も受験し合格することは、不可能と思います。
しかし、この試験にも変化があり、現場の感覚と言うものが多分存在し、それを忘却しないためには、教員はこれを受け続ける必要があるのかもしれません。
そしておそらく、この試験を受け続けることでしか得られない物は、教員の指導の質にも影響するかもしれません。
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最後に。つくづく痛感しましたが、英検1級対策では、下位の級に比較し、良質な指導自体が稀有と思われます。
考えられる一因として、儲からないことを会社はやりません。他の級に比べ、英検1級の受験者が少ない。そして1次合格率が低いので、2次試験受験者も少ない。ということは、参考書や授業に対する需要が比較的小さいので、参考書や授業が少ない。
そのうえ、競争が乏しいので、ダメな参考書や教室(あえてこれらの具体例を言いません)が淘汰される可能性が低い。
山中先生の指導の評価は個々人に依拠しますが、私個人の評価としては、山中先生は合格までの最短経路を、マンツーマンで生徒に常に示されているように思います。