英検1級道場-格好悪く、不都合な自分と直面することが成長のための第一歩です
英検1級道場では、多くの小学生、中学生が英検1級合格を目指して学んでいます
レッスンの中で、まったく同じ現象が起こっています
どんな内容かというと、リスニング問題のパート①でテストしたときです
小学4年生以上だと、10問中8~9問は正解できます
ところが、自己採点で点数を尋ねると、4~5点かな?と答えます
この差が起こる理由は何かと考えてみました
単語は聞き取れるけれど、内容がわからない、ということのようです
内容が理解できなくても、なんとなく会話の雰囲気をつかむことができるようで、
どんなことを言っていたのか、いなかったのかを捉えることは可能なようです
そのため、選択肢があれば、その中で言っていなかったと思われるものを消去し、
残った1つが正解、として選んでいるようです
つまりは、問題の内容がきちんと理解できているから正解したということではありません
このギャップを埋めていくには、小学生、中学生が成長して、社会的な経験(情報)を得ていくことでしかできません
同じようなことは、単語問題でも起こっています
英検1級道場を尋ねてくる小学生は、単語問題のうち25問中5問程度しか正解がとれません
(ごくごくたまに例外はあります)
単語の読み上げはできても文章の内容を理解することができないのです
例えば、会社での勤務評定や組合のストライキなど、まったくチンプンカンプンになります
このような状況であっても、リスニング、リーディングでそこそこの点数を上げることができるのは、選択肢の消去法で選んでいるからです たまたま当たった!に過ぎず、内容は理解できていないことが多いのです
小学2年生程度では、evacuation drillを避難訓練と言ってもわかりません
避難訓練ではなく、逃げる練習と言わないと理解してもらえないのです
つまりは、日本語でも難しい言葉を知らないので理解できないのと一緒です
他にも、動物病院の先生と言えば理解できるけれど、獣医と聞いてもわからないのです
小学生、中学生が英検1級に合格したと言っても、内容がすべてわかった上で合格しているということではない、ということを含みおくべきです
選択肢があったので、たまたま正解して合格してしまったという場合が想定されます
英検1級に合格したからと言って、そこで英語の勉強をやめてしまうと大変なことになります
準1級でも同じことです
これは、大人でも同じことが言えます
英検1級は大学4年生を卒業した社会人レベルの試験です
小学生が合格できるはずがないのです
小学生が英検1級合格できる主な理由のひとつは、選択式(4択の消去法)であるが故の結果です
合格したからと言って終わりではなく、英語の勉強は続けていくことが必要です
むしろ合格した後の方が大切と言っても過言ではありません
(大人もまったく同じです)
以上のようなことを誰よりも知っているのが私です
そのため、英検1級合格後も繰り返し受験して合格を続けてきているのです