英検1級道場-2016-2英検1級、準1級面接試験実況中継 更新版4(11/12 22:00)
英検1級2次試験対策でよくある質問を集めてみました
2次試験を40回近く受けている私が、実戦経験に基づく回答をします
Q.2分間で終わらないとどうなりますか?
A.基本は2分間で終了ですが、2分で後少しという内容であると面接官が判断すれば、延ばしてくれることもあります
これまでの報告では、2分30秒まで話させてくられたという話もありました
2分で終わらなければ落ちる、ということはありません
また、話しきれなかったと思われることは、質疑応答で聞かれます
したがって、2分で終えなければと考える必要はありません
Q.英作文と同じやり方で、イントロ、メイン①、メイン②、メイン③、結論の5段階で話さないと不合格になりますか
A.その理由で不合格になることはありません
世の中に多数出ている2次試験対策の本には、英作文の対策をそのまま転記しているような内容が見受けられます
そのため、英作文と同様に話さなくてはいけないと考える人が多くいますが、完全に間違っています
そもそも、2分間でそのような組み立ててをして話すことはできません
私はこれまで40回近く1級2次試験を受験していますが、メイン①だけで終わったことが大半です
その場合には、質疑応答で他の論点はどうかと聞かれることがありました
英作文とスピーチとは違います
Q.理由は3つ言わなければなりませんか
A.3つ言わなくて大丈夫です
そもそもスピーチの条件に、3つ言わなければいけないという要綱はありません
英作文は、はっきりと3つ理由を述べるように要求されているので、守らなければ減点の対象になります
2次試験のスピーチは違います
2分間に3つの理由を述べるのは現実的に無理です
Q.トピックに対する答えになっていないスピーチをした場合、どうなりますか?
A.不合格と判断される可能性が高くなります
ただし、質疑応答で正しい方向に修正ができ、しっかり対話ができれば回復できる可能性があります
これまでスピーチで5点でも、Q&Aでがんばって9点や10点をもらい合格した例もいくつかあります
あきらめずに最後まで話すようにしましょう
Q. カードに書かれた5つのトピックスの中で、話せそうなものが1つもなかったら、どうしたらいいでしょうか?
A. とにかく1つは選ばなくてはいけません。黙っていては不合格です
もし、わからない単語があるので話せない、というのであれば、単語の意味を予想して話してしまいましょう。間違っていたら面接官が質疑応答でサポートしてくれることもあります
2023-2のA日程で「authority positionにもっと女性を置くべきか?」というトピックに対して、authority positionの意味がよくわからなかったが、おそらく会社のtopに女性をおくべきだろうと予測してスピーチし、高得点で合格しました。
トピックの意味がまったくわからない、ということはまずありえません。
無理矢理でも1つ選んで果敢に挑戦してみてください。
なお、話せるテーマがないので、覚えてきた内容で話してもよいですか?と聞いても受け付けてはくれませんので、やめておきましょう
Q.腕時計を見ながらスピーチしてもいいですか?
A.問題はないと思います
過去に質問してOKをもらったことがあります
ただし、スピーチをすることに精一杯で時計を見る余裕はありませんでした
Q.自己紹介は必ず求められますか
A.私のこれまでの経験では毎回求められました
過去には一問一答形式もありましたが、今はほぼ自己紹介を求められます
せいぜい、15秒くらいです
特に午後の部で時間がおしているときは省かれることがあります
これまでにそのような経験をした人が数名います
Q.試験官が頷いたり、愛想がいいと、いい点を取れたと考えてもいいですか?
A.間違いです
にっこりと笑いながら不合格にする試験官もいます
ぶすっとして不機嫌そうな面接官が高得点を点けていたという例も多々あります
試験官の表情に惑わされないようにしましょう
Q.毎回、完璧な(はずの)スピーチをし、質疑応答もしているのに不合格が続くのですが、なぜでしょうか
A.独りよがりに過ぎません
これまでに同様の話をする受講生が何人もいました
共通点は、やたらと得意満面で英語を話しまくる人です
2次試験はあくまでも面接です
試験官のリードに従って進めるべき時間だということを認識しましょう
弁論大会やディベートと考えないでください
むしろ、シドロモドロで反省ばかりの際に高得点だったという例が、私自身にもありました
反対に、今回はよくできたと思ったのに点数が低かったということも多々ありました
Q.スピーチがうまくできなくても、あとの質疑応答、語彙・文法、発音の得点で挽回できますか
A.挽回できます
過去にそうした例は多々ありました
Q.英語圏で生まれ育ちました。スピーチも質疑応答もできないので、発音だけで10点取りたいのですが
A.無理です
スピーチと質疑応答がしっかりできなければ、語彙や文法、発音も判断のしようがありません
相対的に発音の点数も低くなると考えてください
現実に、帰国子女で発音がとても良い思える人でも、スピーチと質疑応答で5点や6点のときには、語彙・文法や発音も6点などとなってしまうことがあります
逆に、スピーチや質疑応答が8点や9点になると、発音がたいしたことないと思っていた人でも発音に8点がつくことがあります
4つの採点がリンクして判断されると考えるべきです
Q. 2次試験の準備で過去問を使って対策していますが、考えが出てきません
A. ChatGPTを活用しましょう。考える際のヒントを整理して出してくれます
賛成意見、反対意見や考える際の注意点などをわずか数秒で提供してくれます
使える部分があれば自分の意見として取り入れていきましょう
以上、2次試験対策として質問があったことに対して、私のこれまでの経験と受講生からの報告をもとに回答をまとめてみました
このような情報は、どんな参考書にもないだろうと自負しています
参考にしてくだい