英検1級道場 2015-1英検1級試験問題研究 パス単は有効です
毎回、英検1級の試験ごとに、旺文社の「でる順パス単」で勉強することの意義を分析してきました。ところが、ここ数回の試験では「でる順パス単」だけでは足りないことが証明されています。
今回の試験では、さらにその傾向が強く現れました。
結論から言いますと、最新版の「でる順パス単」で勉強しても試験での得点アップには十分ではないということが証明されました。
「英検1級でる順パス単」(2021年版)を完全にマスターしていても、今回の試験では12/25点しかとれなかったという結果です!
(検証には2021年6月28日発行 5訂版を使用)
注:品詞が違う場合もカウントしています(試験では名詞だが、パス単では動詞や形容詞で出ている、反意語でinがついているなど)
詳細は、下記をご覧ください
https://mbp-japan.com/chiba/eiken/column/5146425/
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この結果を受けて、「英検準1級」でる順パス単についても調べてみました
(検証には2021年6月28日発行 5訂版を使用)
■単語
・総単語数84(4択X21問)
・その内、パス単に出ている単語 35→41%
・その内、パス単に出ていない単語 49→59%
・正解の単語21個の内、パス単に出ているものが5個 →23%
すなわち、パス単でしっかり勉強していても、21問中5問しか確実に正解できなかったということです!
■熟語
・総熟語数16(4択X4問)
・その内、パス単に出ている熟語5個 →31%
・その内、パス単に出ていない熟語11個 →69%
・正解の熟語4個の内、パス単に出ているものが2個→ 50%
合計すると、100個の単語・熟語のうち 40個、40%がパス単に出ていました。(40個しか出ていない!) また、正解25個の単語・熟語の内、パス単に出ているものが7個、28%! (7個、28%しかない!)
つまり、準1級の単語問題で正答率を上げるためには「でる順パス単」で勉強しても全く足りないということが、証明されました。
ただし、これは英検準1級対策としての話です。
誤解を招くと困るのですが、『でる順パス単』は語彙数を増やすためには役立つ資料です。右ページ(短い例文集)を丸暗記すれば、かなりの英文を読みこなすことができるようになります。
1級と準1級以外の級は調査していませんが、多分、同様の傾向ではないかと思われます。
どなたか、同じことをやっている人がいたら連絡ください、記事として取りあつかいます。
英検1級道場では、3級300問、準2級600問、2級600問、準1級1400問、1級1800問の英検過去問を集めており、短い用例で英文そのものをまるごと理解する形で単語・熟語を正確に理解する勉強法を採用しており、目覚ましい学習効果を上げています。
因みに、私は旺文社とは一切の利害関係がないことを宣言します!
『でる順・パス単』の古いバージョンの方が、英検には役立つかもしれません。
下記は1級についての分析ですが、参考になるかもしれません。
https://mbp-japan.com/chiba/eiken/column/5127601/