英検1級道場-ジャパンタイムズ記事への意見 その⑧ 現役の高校の先生から
昨日、レッスンの合間を縫って、国立劇場(東京・半蔵門)に行きました
東大寺 修二会の声明(とうだいじ しゅにえ の しょうみょう)を鑑賞したのです
東大寺開山良弁僧正(とうだいじ かいざん ろうべん そうじょう)1250年御遠忌記念(死後1250年)の公演です
良弁僧正は、中学や高校の歴史の教科書にも出てくる日本仏教の高僧です
奈良時代に、東大寺創建の責任者でした
東大寺の修二会は、二月堂のお水取り、お松明という名前でも一般的に知られています
修二会が儀式全体を指し、お水取り、お松明はその一部を表しています
国立劇場の大劇場は満員御礼でした
コロナ禍の中で、以前は席を空けていましたが、今回は完全に全席満員の状態でした
一部と二部を合わせて、約5時間半に及ぶ公演でした
とても見ごたえのある内容でした
東大寺は、奈良仏教の一つ、華厳宗総本山です
教科書で習う「鎮護国家」の儀式がどのようなものであるのか、よくわかりました
基本は「祈禱」であり、「神々」の降臨も呼びこみ、平安時代に登場する天台宗(比叡山延暦寺-最澄)や真言宗(高野山-空海 密教)と共通の要素を感じました
やっていることは、お呪い(おまじない)と言っても差し支えないと思います
マイベストプロのコラムでも度々書いていますが、外国語は日本語の知識の範囲でしか上達しません
日本の歴史、伝統、文化などに対する深い知識があってこそ、はじめて理解できるのだと思います
同様に、キリスト教やイスラム教に関する記事についても、日本の仏教に対する知識があれば深い理解ができるようになります
私は今後も、能、歌舞伎、文楽などの日本の伝統芸能、また宗教行事などにも積極的に鑑賞・参加していこうと考えています
四国八十八か所霊場巡り、秩父34か所観音霊場、坂東33か所観音霊場も結願しました
残り、西国33カ所観音霊場も今年中には結願し、百観音霊場巡りを完了させる予定です
旅をする中で、さまざまな学びがあります
英検1級道場のレッスンでもこうした点を活かし、受講者に幅広い教養が身に着くようにしていきます