- お電話での
お問い合わせ - 090-7801-8405
コラム
英検1級道場ー日本語と英語は発想が違う、その一例を紹介します
2022年12月14日
英語と日本語は違います。
単語が違うという意味ではありません。
英語と日本語は、表現することにおいての発想法が違うのです。
その一例をここで紹介します。
リスニング教材『英検1級リスニング問題完全制覇』(発行:ジャパンタイムズ社)の中にある例文です。
この書籍の中にあるパート②、Track080に下記の英文があります。
-----William T.G. Morton, a young dentist from Boston, administered a liquid mixture called diethyl ether to perform a painful dental extraction
この文章は人類と麻酔との関わりの歴史について書かれたものです。
アルコールや阿片の使用に始まり、1846年9月30日にボストンの歯科医が液体の麻酔薬を使い、患者が痛みを感じないようにして抜歯手術を初めて成功させたという内容です。
しかしながら、英文ではa painful dental extracrionという言葉で、「痛みのある手術」を行ったと読み取れます。
放送を聞いたときに意味は理解できたのですが、なんとなく違和感がありました。
あらためてテキストを見ると違和感を感じた理由がわかりました。
日本人の私から見ると、painfulという表現はdental extracrion=抜歯に掛かっている形容詞ではないか、と思われるわけです。
つまり、わざわざ痛い抜歯手術をしてどうするのだ? 麻酔は、痛くないように抜歯するためのものだろう?
こういう発想です
このように、当たり前の話ではありますが、日本語と英語は全く異なる言語なので、発想法を変えないと理解できないことが多々あります。
----------------------------------------------
先日、invaluableという単語についても記述しました。「価値が無い」と単純に訳してはいけないという話です。
詳細は下記をクリックしてご覧ください。
https://mbp-japan.com/chiba/eiken/column/5123019/
私がレッスンで日ごろ強調していることですが、日本語と英語の単語を単純に置き換えても意味がないのだということの証明でもあります。
因みに、上記参考書は、CELの佐野先生が中心になって編集されています。
私は毎月1回欠かさず、佐野先生のリスニングセミナー「聞き耳クラブ」にオンライン参加し、いつも多くのことを学んでいます。
関連するコラム
- ,英検1級道場-直前の申し込みあり、試験まで5回連続で受講 2015-10-05
- 英検1級道場-実りの秋 最後の総仕上げに忙しい受講生の皆さん 2015-10-09
- 英検1級道場-覚悟はあるか? 受講希望者への問い 2015-09-08
- 英検1級道場-レッスンをお断りしました-TOEICで点数を上げるだけの勉強は意味がありません 2018-01-29
- 英検1級道場-目下50人をマンツーマンでサポートしています 2015-09-11
コラムのテーマ一覧
カテゴリから記事を探す
山中昇プロへの
お問い合わせ
マイベストプロを見た
と言うとスムーズです
受講者、受講希望の皆様のために公開しています
業者の皆様へのお願い:売込みはご遠慮ください
勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。