英検1級道場-天国の伴侶と共に今日の英検1級2次面接を受けてきました
インターネット上の情報誌に下記の記事が掲載されていました。
世界最大級の語学教育機関イー・エフ・エデュケーション・ファースト(EF)が111カ国・地域の210万人を対象に英語能力を測定した
■世界平均は502点
■世界1位はオランダ(661点)、2位シンガポール(642点)、3位オーストリア(628点)、4位ノルウェー(627点)、5位デンマーク(625点)。
■2位のシンガポールを除くと上位は全て欧州諸国だった。
■アジア1位のシンガポール(642点、世界2位)、2位フィリピン(578点、22位)、3位マレーシア(574点、24位)、4位香港(561点、31位)はいずれも英語を公用語として使っているか使っていた。
■中国は498点で62位、ラオスが364点で最下位だった。
■日本は475点で世界80位にとどまった。
・5段階(「非常に高い」「高い」「標準」「低い」「非常に低い」)で評価される能力レベルは「低い」だった。
・アジア14カ国・地域では14位だった。
・日本は女性(487点)と男性(463点)の能力差が大きい。
・年齢別では31~40歳が525点で「標準」、21~25歳(430点)と18~20歳(408点)は「非常に低い」と判定されており、若い世代ほど英語能力が低い。
この記事を見て、いくつかの疑問がわきました。
1. どのような基準で判定したのか?
2.日本は若者ほど英語力が低い、というのは実感として事実に合わない
3.シンガポールが世界第2位といわれているが、私は複数の英国人から「アジアで一番英語が通じないのはシンガポール」と話を聞いています(彼らはEnglishではなく、Singlishをしゃべるのでわからない、日本の方がずっとまし」と言い切っていました。
私は、多くのオランダ人や北欧人、フィリピン人、シンガポール人、インドネシア人を知っていますが、訛りも強く、特別に上手だとは感じられませんでした。彼らの英語が日本人より優れている、とはとても思えません。
アジアの上位4か国語は英語が公用語です。これは、民族的・歴史的な背景があるためで、英語を公用語としていない日本を同列に論じることには無理があります。
日本は、人口の98%が日本人であり、日本語で生活しています。
ほとんど全員が日本語だけで生活できる環境にあり、英語ができなければ困る、という環境にいる日本人は、めったにいません。
これは、日本が田舎者ということではなく、独立したすばらしい経済力や歴史・伝統をもっていることの表れです。
英語の出来・不出来で日本を論評するのは、まったく次元が違う話です。
例えば、シンガポールを例にとると、シンガポールの華人系は約74%を占めていて、マレー系(14%)の5倍以上もいます (インド系 9%)。マレーシアでは逆に、マレー系が6割、華人系が2割強、インド系1割といった感じです。
英語という共通語がなければ、国民相互で言葉が通じないという環境にあります。
さらに、シンガポールはイギリスの植民地として、150年以上統治されていました。
日本には、こうした背景が一つもありません。
誤解を避けるために申し上げるならば、私は、英語教育が不要と言っているわけではありません。むしろ逆です!
良し悪しは別として、英語は国際共通語として位置づけられています。
今後ますます国際化が進む中で、日本人が英語を学び、外国人とコミュニケーションをとることは必須のこととなります。
ただし、日本で英語教育を進めるという話と、日本が、国家の仕組みとして英語を公用語にするという話とは次元が違います。
この点について、なかなか理解してもらえません。
例えば、楽天社内で英語を公用語とする、ということは、日本という国家が英語を公用語にする、という話とはまったく次元が違うということを指摘しておきます。
皆さんも一度考えてみてください。