英検1級道場-英検の問題の種本は共通のようです
英検準1級2022-2(2022年10月9日実施)リーディング大問3(長文読解)の3番目は、第2次世界大戦中にイギリス軍が北アフリカの砂漠で、ドイツ・イタリア連合軍と戦ったときに編成した特殊部隊についての記事です。
その中に下記の一節があります。
Having spent years exploring the North African desert before the war, Bagnold knew the terrain well, and he was convinced that a small, highly mobile motorized unit that could observe and track enemy forces would be invaluable.
バグノルドという将校が砂漠について熟知していて、砂漠を特殊トラックで軽快に走り回り、偵察・諜報活動をするというものです。
まるで、忍者です。
詳しくは、英検の読解問題をお読みいただきたいのですが、ここでは上記のセンテンスの最後にある invaluable という単語に注目します。
valuableという単語を知っているほぼ100%の人が、invaluable=価値がないという訳し方をします。
これは、文章の主旨からしても明らかな間違いです。
ここは、「~は計り知れないくらいの価値がある」と訳すべきです。
つまり、invaluableはvalueがないのではなく、valuableよりも価値が高いといってかまわないと思います。
正確に言うと、valuableはvalue+ableです。価値を計ることができるという意味です。
例えば、この宝石は5,000万円など、値段や重さ、数値化できるもの、相対的な大きさを比較できるということです。
ですから、否定形のinがつくin+value+ableは、数字で価値を計ることができない、という意味です。
例えば、Aさんの命は5,000万円、Bさんの命は1億円などということはありません。
人命に軽重はなく、数字で計ることができません。
このように考えれば、納得ができるはずです。
私は、昔中学2年生のときに英語の教科書で、この内容を習いました。
ローマ帝国時代の親子の話でした。あまりに印象深かったので今でも鮮明に覚えています。
以上のように、単語は意味を理解することで記憶が深まります。