英検1級道場ー英語と日本語の表現はこんなにも違います

山中昇

山中昇

テーマ:道場のレッスンはこんな感じです

The Japan Timesから出版されている参考書の中に、英検1級リスニングパート②の練習問題があります。
その中に、下記のような一文があります。

William T.G. Morton, a young dentist from Boston, administered a liquid mixture called diethyl ether to perform a painful dental extraction.

直訳すると、
「ウィリアム T.G.モートンというボストンの若い歯科医師が、2エチルエーテルという液体混合物の麻酔薬を使って、痛い抜歯を行った」

私は最初にこの文章を読んだときに違和感を感じました。
それは、麻酔薬を使ってなぜ痛い抜歯を行うのかという素朴な疑問です。
麻酔薬を使って痛くないようにして抜歯手術を行うのではないか、と考えたわけです。

そうなのです。
日本人が同様の内容で英作文を書くと、必ず「痛くない」としてしまうはずです。

上記の例文は、もちろんネイティブが書いた文章ですから、正しい英文なのです。
painfulというのは、現在痛んでいる歯のことを言っています。

これは一つの例にすぎません。

日本語と英語では表現方法がまるで反対と思う例に遭遇することがあります。

英語と日本語は違う言語です。
言葉は文化です。

別の例が見つかったら、また紹介したいと思います。

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山中昇
専門家

山中昇(英語講師)

英検一級道場

英検1級1次・2次試験合わせて通算87回合格という実績と経験を生かし、朝7時から夜10時までオンライン(zoom)マンツーマンでの英語レッスン。年齢・場所不問、世界中に受講生あり。オフ通いも可能。

山中昇プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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