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The Japan Timesから出版されている参考書の中に、英検1級リスニングパート②の練習問題があります。
その中に、下記のような一文があります。
William T.G. Morton, a young dentist from Boston, administered a liquid mixture called diethyl ether to perform a painful dental extraction.
直訳すると、
「ウィリアム T.G.モートンというボストンの若い歯科医師が、2エチルエーテルという液体混合物の麻酔薬を使って、痛い抜歯を行った」
私は最初にこの文章を読んだときに違和感を感じました。
それは、麻酔薬を使ってなぜ痛い抜歯を行うのかという素朴な疑問です。
麻酔薬を使って痛くないようにして抜歯手術を行うのではないか、と考えたわけです。
そうなのです。
日本人が同様の内容で英作文を書くと、必ず「痛くない」としてしまうはずです。
上記の例文は、もちろんネイティブが書いた文章ですから、正しい英文なのです。
painfulというのは、現在痛んでいる歯のことを言っています。
これは一つの例にすぎません。
日本語と英語では表現方法がまるで反対と思う例に遭遇することがあります。
英語と日本語は違う言語です。
言葉は文化です。
別の例が見つかったら、また紹介したいと思います。