英検1級道場-2次試験結果に泣き笑いあり
7月3日、2022-1英検1級2次試験A日程が実施されました。
7月17日に同じく2022-1英検2次試験C日程が予定されています。
これまでも度々言及してきましたが、英検の過去問を眺めてみると、あるゆる分野から万遍なくトピックが出題されています。
また、テーマが同じであっても、トピックの英語表現が微妙に変更されていて、過去問の暗唱では答えになりません。
つまり、過去問の模範解答を丸暗記して立派にスピーチしたとしても、答えにはならないのです。
ですから、模範スピーチのベースは活かしながら、その場でトピックの質問を的確にとらえ、はっきりと答えになるようにスピーチを組み立てることが必要です。
言うのは簡単ですが、現実、その場で実際にやるのは、かなりの困難が伴います。
英検のトピックは、現在人類が共通に抱えている課題(例えば、SDGsの17項目)や日本社会の全体的な指針に関する問題なども含まれています。
先日、NHKで9党の党首が集まり、7月10日の参議院選に向けた公約をベースとした討論会が放映されました。
主な議題は、日本の安全保障とそれに関わる憲法改正、物価高の中の景気対策、少子化対策、エネルギー源についてでした。
注目した議論を挙げてみます。
・ウクライナ戦争や中国、北朝鮮の動きを見ながら、国の安全保障体制を見直すことは各党の合意事項と考えられる
・共産党、社民党は、憲法9条を守り、外交で解決と主張して、防衛費増額に反対
・れいわ新撰組は、軍事力だけではなく、経済力を高め、現在守られていない憲法をまず守るべきという立場
・景気対策については、野党はこぞって「消費税率を下げるかまたはゼロに」と主張。与党はシステム変更が必要なため、スタートするにも来年4月以降。消費税は社会保障費としての原資であるため、変更は考えていないと難色を示した(消費税を削ることは社会保障費を削ることになる)
・最低賃金を1500円まで上げるという案が複数の党から提示されている。与党は、現在1000円も実現できてないのに、現実離れした提案である。また中小企業には人権負担が増えすぎて倒産の危険性を高めることになるため、慎重にすべきという反論があった。
・NHK党は、政府が賃金を上げるために動くことはおかしいと指摘。儲かっている会社は給料が高くなり、儲かっていない会社の給料が低いのは当然であり、政府がなすべきことはセイフティネットを充実させることだと主張。例えば、生活保護を年間350万円支給など。
・少子化対策は、各党ともに、子供手当の増額、教育費無償化、医療費無償化を提案している。国民民主党は予算不足は教育国債の発行を提案。れいわ新撰組は、金がないなら日銀が100兆円紙幣を印刷すればよい(紙幣を増刷してもインフレにはならないという最近はやっている経済理論)
・エネルギー源については、共産党、社民党、れいわ新撰組は原発反対。その他の政党は、電力不足を眺めて安全確認の上で原発再稼働も可という立場。
いずれにしても、どんなトピックが出るのかはわかりません。
試験までの残された時間の中で、自分なりの意見をまとめていきましょう。
NHKの夜のニュース(二か国語放送)、NHK Worldを見るのも、勉強の手助けになります。