英検1級道場-英作文の書き方について、造詣の深い人から意見を聞きました
英検1級道場で、英作文と2次試験についての情報をたびたびお伝えしています
英作文も2次試験のスピーチも、与えられたトピックに対して、何をどのように書くのか、しゃべるのか、論旨を整理するのが第一段階です。
最近の世の中の動きを見て、以下のようなトピックが考えられます
■戦争当事国に対する経済制裁の有効性について
経済制裁は有効である
経済制裁以外では参戦するしかなく、戦争を拡大することになるため、日本には不可能
経済することによって、当事国の戦争継続を困難にする(金融・貿易制裁、技術・資源の禁輸など)
当事国の国民の生活が不自由になることで、反戦の機運が高まる
戦争に反対する国際協力体制が強化される
■円高・円安のメリット・デメリットについて
30年前は急速な円高が進み、日本が滅びるかのような論調が目立った
今は急速な円安が進み、同じく日本が滅びるかのような報道が顕著である
円高・円安のどちらにしても、メリット・デメリットはある
全体を総括的に判断することが必要である
円高のメリット
石油や食料品などの輸入物価が安くなる
海外旅行に行っても贅沢ができる
強い円で海外の資産を買い、投資で利益を得ることができる
世界のGDP比較はドル表示なので、円で見たGDPが同じでも、ドルで比較されると日本のGDPランキングが上がる
円高のデメリット
日本製品が高くなり、輸出競争力が失われる
(円は360円から70円台まで急騰し、日本全体が産業構造の変革を求められた)
日本への旅行が割高になり、インバウンド客が減少する
外貨建て預金の資産が目減りする(円換算にした場合)
円安のメリット
輸出企業の競争力がアップし、日本製品が海外でシェアを高められる
インバウンドで海外からの旅行者が増える
外貨建て預金の資産が増える(円換算にした場合)
円安のデメリット
輸入物価が高騰し、賃金アップがなければ生活が苦しくなる
海外旅行が割高になり、行くのが難しくなる
世界のGDP比較はドル表示なので、円で見たGDPが同じでも、ドルで比較されると日本のGDPランキングが下がる
注意
日本のGDPで見た場合、輸出入とも18%程度である(国の経済指標をGDPで測るとして)
GDPの60%程度は国内需要である
輸出企業は30-40年間で海外から安い部品を輸入するようになっている。円安になれば輸入する部品代金も上昇する。この部分が相殺される。すなわち、円安になったからと言って輸出企業が全面的に儲かるわけではない。
また、輸出企業は、輸出で得た$で輸入部品の決済を行う。そのため手元に$を残さないようにしている。そのため、円安・円高の影響はそれほど大きくない。
(マスコミは、1円変化すると特定企業に何億円、何十億円の為替損益/差損が生じると報道しているが、企業の取引実態からかけ離れた稚拙な議論にすぎない)
■AIが人間の労働を奪うか
先日も書いたので参考にしてください。
https://mbp-japan.com/chiba/eiken/column/5108642/☚これです
一昨日から、NHKニュースで「この記事はAIが読み上げています」という表示が出るようになりました。
単純なニュースの読み上げであれば、アナウンサーは不要ということになります。
かなり以前から、新聞の記事の多くはAiが書いています。(交通事故などお決まりのパターンでの報告)
昨日のニュースでは、川崎重工業株式会社が調理用ロボットを開発したという報道がなされました。ロボットが運ぶだけでなく、調理から片付けまでしてくれるというものです。
レストランで、調理、運ぶ、片付けるという仕事は人間でなくてもよくなる、ということです。
一方、街を歩くと必ずUber Eatsの配送員とすれ違います。現代の岡持ち、Google Mapが可能とした新しい職種です。
そうはいっても、ゴールデンウィークに行く旅館では、和服を着た女将さんにおもてなししてほしい、という需要は残るはずです。
自動化するには膨大な設備投資が必要です。
大手チェーン店などにはコストメリットがありますが、中小は導入が難しいでしょう
戦場では機械化、自動化は当然のこととして行われています。
ウクライナ戦争では、トルコ製のドローンが無差別攻撃を繰り返しています。
AI化は無差別の作業には向いているということでしょう。