英検1級道場-2017-2英検1級2次試験を受けてきました
2021-2英検1級2次試験を受けた受講生から、実際の体験をつづった内容が寄せられました。
ご本人の体験をそのまま文章にしています。
下記の記事の中のAさんです
https://mbp-japan.com/chiba/eiken/column/5099637/
これから受ける方の参考になればと思い、ご本人の許可を得て掲載させていただきます。
ちなみに、この方は2020/11~2021/11の12か月で私と70時間のマンツーマン集中レッスンを受講し、英検1級1次、2次試験を突破されました
特に、下記の2次試験は稀にみる優秀な成績でした。
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2021年11月23日(祝日)
東京会場 14:00集合
■試験会場に入ったのが、ちょうど13時15分くらいでした。
早めに受付を済ませて、第一陣グループで面接を終わらせて帰ろうと思っていましたが、もう既に30人ほどが受付を済ませていて、正直驚きました。
■受験番号や氏名等を書く時間を待機ルームで行い、面接室に呼ばれるまでの時間は自身で書き溜めたスピーチトピックノートと、山中先生とのレッスンで使用した過去問リストをひたすら見て、緊張を紛らわせていました。
■受験者層ですが、その試験日は21歳以上ということもあり、大学生と思わしき若い世代から、70代のリタイア世代の幅広い年齢層が見受けられました。
待機ルームでは何とも言えない試験前のピリピリした空気感が漂っていました。
■そうこうしているうちに、自分が面接室に呼ばれるグループになり、6巡目くらいで案内されました。それぞれ、5人ずつグループで呼ばれて行きました。
■面接室に入りました。
そうすると、体格の良い朗らかな50代くらいの日本人男性と、30代くらいのイギリス系のネイティブ男性がいました。
■試験前の雑談が始まりました。
◇日本人:「今日はどうやってここの会場まで来られましたか?」
◇私:「電車と、バスです。ここの会場の最寄り駅からこちらまで徒歩20分でしたので、試験前に駅から歩いて会場に来ると疲れると思ったから、
バスに乗ってきました」(ジョークを少し入れたつもり)
◇日本人:「ふふっ、そうですね、遠いですものね」(少し笑っていた。)
◇ネイティブ:「ところで、あなたは何の仕事をやっておられますか?」
◇私:「某医療メーカーで働いています。最近転職しました。」
◇ネイティブ:「それは大変ですね。新しい環境には慣れましたか?」
◇私:「まだ覚えることは多々ありますが、同僚・上司に恵まれたので、よい会社に入ったと思います。」
◇日本人:「はい、ありがとうございました。では、これから面接に移ります。机の上のトピックカードを表にしてください。」
■スピーチトピックの内容についてすべては覚えていませんが、以下の内容が出たと記憶しています。
◇政府は海の探査にお金をかけるべきか?
◇大人が子供をしつける方法・子育てについて
◇監視社会について
■トピック選択
スピーチトピックはどれも難解なものでした。
先生とのレッスンで得意にしていた年金問題、人権問題を絡めたお題が出ていなかったので、少し焦りました。
ですが、先生からのアドバイスで
「自分の言葉で2分話せるテーマを選びなさい。特に具体例や自分の体験を絡めた話ができるものをね」
と散々アドバイスされてきましたので、カードの1番上にあったテーマを選びました。
■テーマ: 政府は海の探査にお金をかけるべきか?
■スピーチ構成:
① 化石燃料はいずれ枯渇するので、新しいエネルギー源を得るために海の探査は必要。
COP26等の会議が最近あり、世界は脱炭素社会へと動きだしていたりもする。
②海の探査をすることにより新しい科学の知見を得られ、生命の発見等、サイエンス面での飛躍的進歩につながるから必要。
■質疑応答:
◇日本人:あなたは海の探査は大事という立場ですが、宇宙探査と比べるとしたら、どちらがより重要ですか?
◇私:どちらも比べることはできません。なぜなら、スピーチでも申し上げた通り、化石燃料に代わる新しいエネルギー源を見つけないといけないからです。
再生可能エネルギーももちろん併用するべきですが、それだけでは需要を十分にまかなう発電は見込めません。
◇ネイティブ:探査にはもちろん、環境破壊も挙げられます。政府はどうすれば、環境保全しつつ、海の探査をできると思いますか?
◇私:地上の森林伐採では、アマゾンの森林は伐採をされたことで生態系、環境がどんどん悪くなっています。海にも同じことがいえます。
サンゴ礁や魚等の保全をする上でも、各国のリーダーがルール作りや協定を結んで真剣に取り組む必要があります。
◇日本人:日本の再生可能エネルギーは今どういう動きがありますか?
◇私;日本政府は、将来的に再生可能エネルギーのパーセンテージを上げようとしています。技術的にみても日本は将来的に40%ほどまで再生可能エネルギー
を利用した発電を目指せるというデータもあります。最近は、某車メーカーが水素エンジン車を開発したり、又アンモニアなどが新しいエネルギー源になるという
動きもあります。
◇日本人:(タイマーが鳴り、)はい面接は以上になります。ありがとうございました
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■総括
・2次試験を受けて、スピーチ自体はうまく2分に収まったが、途中2,3秒ほど考え込んで黙ってしまったときはもう、パニックでした。
・ですが、山中先生との日々のレッスンで
「1つミスをしても他でリカバリーをすれば大丈夫」と言われましたので、とにかくスピーチ後の質疑応答では相手が聞こえやすい声のボリューム、スピードを意識してしゃべり倒しました。
・語彙も文法も複雑にはせず、簡潔さを心に留め、話しました。
・英検1級のスピーチは日本語でも意見を言うのがなかなか難しいのに、それを英語で話す訳ですから、それだけ価値のある試験なのだと、改めて実感しました。
・結果はどっちに転んでも、前進していると信じ、これからの学習に生かせればと思います。