英検1級道場-29回目の1級2次試験に合格しました イルチブレイヨガの修練で集中力、記憶力増強!
英検1級2次試験対策をしている受講生から、下記の質問がありました。
参考になればと思い、シェアします。
<トピック>
Have modern societies become too focused on consumerism?(2020-1)
ウィキペデアには、consumerismについて、
①大量の財・サービスの購入を奨励するような社会的・経済的要求。
②消費者運動・消費者保護。
と解説されています。
したがって、
当人は「社会はconsumerismに傾倒しすぎているか?」と訳し、①の解釈となり、②の解釈の友人とかみ合わずに論戦になってしまったということでした。
以下は、私からのアドバイスです。
お題から察すると、ウィキペディア①②もどちらも正しいと思います。
前提が違えば、議論がかみ合わないのは当然です。
ですから、議論の前に、
「 consumerism は、このような意味であると私は考えます」
というのを最初に述べてから話せばよいのです。
私が審査員だったら、①②どちらの立場でスピーチがあったとしても、それぞれに「あなたは、 consumerism という単語をこのような意味で使っているのですね」と確認をします。
上記に述べたように、どちらの解釈でもよいのです。
どちらかの立場で話したからと言って、不正解ということにはならないのです。
今回のように、解釈が分かれる場合には、まず前提を確認してから話し始めるとよいと思います。
議論というのはどちらが正しいかを争うものではありません。
立場の違いを理解するということを重ねることです。
英検のスピーチは、ディベートではありません。
以前、私はスピーチ後に、審査員からまったく別の立場での議論について質問を受けたことがあります。
その時には、そちらの方が正しいように思えたので、「今のお話の方が正しいと思います。そちらを支持します」と答えたことがあります。
それで落とされたわけではなく、むしろQ&Aで満点をもらいました。
英検2次試験では、議論の中身が正しいかどうかを判定するのではなく、英語で相手の議論をしっかりと理解しつつ、会話する能力があるかどうか、ということが評価されるのだと思います。
私が審査員をするのであればもちろんのこと、大多数の審査員がそうであると考えます。
以上、参考にしてください。