英検1級道場-ジャパンタイムズ記事への意見 その⑧ 現役の高校の先生から
不都合な自分と素直に向かい合うことから成長が始まるという趣旨の記事を書きましたが、実は、私がそうだったのです
悲しくて、みじめで、恥ずかしくて、今でも冷汗が出る経験があるのです
入社してすぐに国内営業に配属された私は、金融機関を担当したのですが、好景気に恵まれて、大型件名を次々と受注し5億円近い成績を残しました
縁あって、海外営業部に転属しました
英語は好きだったのでそこそこにできました
1年半後に新製品の技術研修での通訳をやるように言われて参加したのですが、散々な出来でした
技術者がしゃべる日本語がわからないのです!
帰国後、数か月して、課長に誘われ、食事しながら、真実を告げられました
私の通訳が下手だったために、OEM先が、契約で決まっていた技術研修代金270万円を払わないと言ったのです
交渉の結果、払ってもらったそうですが、「もう少し本格的に英語を勉強するように」とのアドバイスを受けました
自分がみじめで、悔しくて、顔をくしゃくしゃにしながら、100分の道を夜中に歩いて帰ったことを今でも覚えています
翌朝から、私は、通勤途中でイヤホンを常に携帯し、リスニングを鍛えました
ほこりをかぶった英語教材を引っ張り出し、勉強を始めました
格好悪い、不都合な自分を素直に受け入れ、できないのなら、できるようになるまでがんばろうと思ったのです
私自身がそうでした
ですから、私は、受講生に同じことを言うのです
格好悪い、不都合な自分を素直に受け入れ、コツコツと、地道な努力を続けること
それ以外に方法はない
あれば、私が聞きに行きたい
でも、誰もそんなことを教えてくれないから、そんなものはないのだ
その課長だった先輩と8年前に再会し、当時の話をしたところ、覚えていらっしゃいませんでした
「俺はそんなひどいこと言ったか、すまなかった、------」
「いいえ、逆です、心から感謝しているのです。あれがなければ、私はその後の仕事で困っただろうし、英語の先生のまねごとを続けていることもなかったでしょう」
その先輩は、3年前に肝臓がんで亡くなりました
私にとってはかけがえのない人でした
その先輩に関して、後日談があります
不思議な話です
下記をご覧ください
https://ameblo.jp/brainandmind-dahnyoga/entry-12476584816.html