会社の会議:ファシリテーションを活用するために:上司の理解を得るためのヒント
【要約】
・ファシリテーションは、中立な立場で、チームのプロセスを管理し、チームワークを引き出し、チームの成果が最大となるように支援する。こうすることで、チームの活動が容易にできるように支援し、うまく運ぶように舵取りする
・ファシリテーションは、うまく使うことで、生産性向上や働い方改革に貢献できる
・BTFコンサルティングは、会議で出されたアイデアとアイデアを紡ぎ合わせて、「おお!」というようなアイデアが創出されるように、触媒のような働きをする。そうなることを目指してファシリテートする
【本文】
一般に、ファシリテーションとは
・人々の活動が容易にできるよう支援し、うまく運ぶように舵取りすること
・集団による問題解決、アイデア創造、合意形成、教育・学習、変革、自己表現・成長など、あらゆる知的創造活動を支援し促進していく働き
・中立な立場で、チームのプロセスを管理し、チームワークを引き出し、チームの成果が最大となるように支援すること
と言われています。
ファシリテーションする人をファシリテーターと言います。
ファシリテーションする行為をファシリテートと言います。
アメリカでは1970年代あたりからビジネスに適用され始めました。このブログを書いているのが2019年ですから約50年前です。日本では21世紀に入ってから注目され始めたのだろうと思います。多くの日本人にとって最初に耳にしたのは、カルロス・ゴーンが日産自動車に適用した改革にファシリテーターを導入したことかもしれませんね。
変革のスピードが速く、破壊的な変革が起こる時代において、ファシリテーションは注目され続けながらも、全ての組織・企業が効果を出しているというわけではないと思います。ファシリテーションを活用したことがない、あるいは効果を出していない組織・企業もおられると思っています。
また、無駄と思われている会議が多いようです。これは生産性の低下に繋がってしまう可能性があると思います。ファシリテーションは、うまく使うことで、生産性向上や働い方改革に貢献できると思います。
BTFコンサルティングは、お客様の会議やワークショップにファシリテーターとして入らせていただき、中立な立場でお客様の議論がうまく運ぶように支援・促進させていただきます。
物質と物質が化合するとき、触媒を使うと化合が促進されることがあります。ファシリテーターは、お客様から出されたアイデアとアイデアが化学変化して「おお!」というようなアイデアが創出されるように触媒のような働きをします。そうなることを目指してファシリテートします。
議論の中身そのものは、当事者であるお客様のものです。BTFコンサルティングはお客様のキーパーソンの方と、当該会議・ワークショップをどう進めていったら良いのか、といったプロセスを事前に設計させていただきます。そして当日は設計された通りに議論は進んでいるのか、修正した方が良いのか等々を見ながらファシリテートしていきます。
議論が白熱してくると当事者の方々はその議論に熱中しますし、そうあるべきです。当事者なのですから。たまには重箱の隅を突っつくような話に熱中したり、脇道にそれたりしますよね。結果として、会議の時間内では結論が出なかったりします。
ここに中立な立場のファシリテーターを入れると、どうなるでしょう?
ファシリテーターは白熱中の議論の当事者ではないですし、議論の中身には入り込みません。その代わり、脇道にそれたりした時には、皆様の合意をいただいた上で、その議題を一旦別の所に書き出しておいて、本題の議論に戻したりします。因みに、BTFコンサルティングでは、模造紙を1枚用意し、それをパーキングロット(駐車場)と名付けて壁に貼ります。本題の議論ではないが後で議論した方が良いといったものはパーキングロットに書き出します。
なお、議論の中身は機密を含んでいることが多いでしょうから、BTFコンサルティングはお客様と機密保持契約を結ばせていただき、会議やワークショップで聞いた内容は外部に漏らさないようにいたします。