そしてわたしに足りなかったもの
みなさまこんにちは。
昨日たまたま付けたNHK TV「事件の涙」で 雪印の話が取り上げられていました。
私はアンガーマネジメントを知って、7年目に突入しました。
ファシリテーターになりたての頃、怒りの例として挙げらえていたのは
2000年6月、大阪を中心に、死者1人、被害者約1万5000人を出した、雪印乳業の集団食中毒事件。
商品の全面回収を発表した記者会見の場で、石川哲郎社長はマスコミからの質問攻めに対し。言いました。
「そんなこと言ったってねぇ、わたしは寝ていないんだよ!!」
この言葉が大々的に報道され、より企業の評判を落としました、まさに怒りの悪い例というお話をしていました。
懐かしさから、番組を見続けました。
主役は西宮冷蔵 社長 水谷洋一氏。
2002年 先だっての食中毒で経営的に危機的状況だった雪印乳業の関連会社、雪印食品にて牛肉産地偽装事件が起こりました。
国産牛肉買い取り事業を悪用し、雪印食品関西ミートセンター(兵庫県伊丹市)のスタッフが国外産の牛肉を国内産と偽って国内産牛肉のパッケージに詰め込み、農林水産省に買い取り費用を不正請求したのです。
水谷社長はそれを良しとせず、内部告発しました。
ドキュメンタリー映画 ハダカの城 が作られたり、NHKで再現ドラマ いろいろと「正義」が取りざたされましたが
反面、偽装に加担したことに対する責任を追及され、2002営業停止処分を受け、取引先が激減。同年休業となる。
カンパにより2004年業務再開をしたところ
さらに未通関の中国野菜を出荷するよう要請を受け、拒否。最大の顧客との取引が中止となりさらに苦境に。
そして内部告発をしたとき中学生だった娘さんが、進路変更などを余儀なくされたなかで、心のバランスを崩し、自殺未遂。
頸椎を痛め車いす生活となりました。
アンガーマネジメント的にみると
雪印乳業 石川哲郎社長は残念な怒り
西宮冷蔵 水谷洋一社長は
「怒る必要のあることは怒り、必要のないことは怒らない」
まさにアンガーマネジメントができています。
産地を偽る、ルールを破るということに対しては怒ります。それはあってはならないことだと。
ですが、お嬢さんの介護で阻喪がありお嬢さんが「あ~もう、ごめん」と自分を責めると「生きている証拠」と怒らない。
怒りの基準がはっきりしています。
アンガーマネジメントは怒ることは悪いことではないと言っています。
そして合わせて、怒ろうが怒らなかろうが、その行動をとるのは自分と考えます。
周りから見ると壮絶な人生。でもそれに対してジャッジをするのも自分。
きっと水谷社長はご自身の選択を後悔していないことでしょう。
アンガーマネジメントから話がそれますが
最近ペップトークという「短い時間でわかりやすく、肯定的な言葉での励ましの言葉」を学んでいます。
水谷社長の着る服にはこんなことが書いてあります。
「まけへんで 西宮冷蔵」
ペップトークでは自分を勇気づけることも大事と考えます。
まさにこれ
ペップトークの世界では「セルフペップトーク」です。
そのブルゾンを着て、走り回る水谷社長、
まだ西宮冷蔵はこれからです。
私はその生き方に敬意を払いたいと思います。
自然にアンガーマネジメントできるい人もいれば、難しく感じる方もいらっしゃいます。
そのような方のためにアンガーマネジメント講座を開催しています。
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